本の実践

「時間感覚を正す」ストレス発散方法について。

時間感覚の歪みを正す

実はそんなに忙しくないという事実

時間がないと感じていながら、それが実は錯覚だとしたら?

どうやら私たちには思っている以上に自由な時間がもたらされているようです。

時間に関する感覚について考え直させられる本に出会いました。

メンタリストDaiGoさんの著書、「週40時間の自由をつくる 超時間術」(実務教育出版)

まず労働時間と生産性の関係を参照します。

2015年という古いデータになりますが、一人当たりの労働時間と作業量が最も低いのはドイツであり、日本の労働時間の8割ほどになるそうです。

しかしこと生産性という観点から見るとドイツと日本の立場は逆転します。

一人当たりの生産性をみると、ドイツが日本より50%も優秀なのだそうです(1,5倍ということかしら・・)。

何が言いたいかというと、忙しくしてもそれほど生産性は高まらないよ・・ということです。

また本書のメインとして言及されているのが時間感覚の歪みというものです。

1970年代の日本人の労働時間は平均で2200時間ほどでした。

それが2016年では1713時間まで下がり、年々労働時間は減少しているそうなのです。

それなのになぜ時間が無いと思ってしまうのか?

それが時間感覚の歪みが生じているからです。

時間に対する感覚は簡単に狂ってしまうそうです。

時間感覚の歪みの原因は不安ストレスです。

「週40時間の自由をつくる 超時間術」では、様々な時間感覚を狂わせる原因となるものや、その解決方法を紹介しています。

今回はそれらの解決方法の一部を紹介したいと思います。

パワーブリージング

パワーブリージングは呼吸法をあらわします。

これまでも私は呼吸法を試してきましたが、ストレス発散効果の高い呼吸法の概念が「週40時間の自由をつくる 超時間術」では、わかりやすく説明されていました。

ポイントは人間の体がゆっくりと呼吸をしながら緊張ができないようにできているということです。

さてここでパワーブリージングの実践です。

パワーブリージングはとにかく息を吸った倍の長さで息を吐き出すという方法です。

これは秒数を測る必要もなく、なんとなく吐く息を長くするというだけで効果があるのです。

人間の体は息を吐くときに血圧が下がって、リラックス状態になるようにできているそうです。

吐く息を長くすることで、副交感神経が活性化されるということなのでしょう。

私は朝に瞑想を行うのですが、呼吸法と瞑想の時間を確保できないことがあります。

そんなときに瞑想と呼吸法をミックスできるようになれば、短期間で多くの効果を得られるようになるはずです。

これまで学んできた呼吸法はたいてい吐く息は◯秒、吸う息は○秒という風に細かな設定があって、カウントをしないといけませんでした。

すると頭の中を「無」にすることが難しくなるのです。

しかし、このパワーブリージングなら吐く息を長くすれば良いだけです。

頭でゴチャゴチャ考えずにストレスを緩和させる呼吸が可能になってくるので、瞑想も同時にできるようになりそうです。

ちなみにパワーブリージングは短期的な効果しかないそうなので、もっと強力な効果がある呼吸法は「週40時間の自由をつくる 超時間術」に数多く紹介されているので、実際に読んでみると良いと思います。

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自然に触れる

時間感覚を正す方法のもうひとつが自然です。

これまで自然のストレス発散効果の高さは様々な本で語られてきましたが、自然の何が原因でオキシトシンが発生するのか?またどのくらい自然に浸ればストレス発散効果が高まっていくのか?そのあたりの詳細が私の中では不明でした。

植物から放出されるフィトンチッドに効果があると聞いたことがありましたが、どうやらそれだけではないようです。

もともと人間は古代のサバンナやジャングルで進化してきた生き物なので、無意識のうちに自然の光景にひきつけられ、知らずのうちに大きな安心感を感じる性質を持っています。そのため、自然を見ると反射的に注意がそちらへ向かい、日常の不安やストレスから解放された結果として心にも余裕が生まれるわけです。

「週40時間の自由をつくる 超時間術」メンタリストDaiGo(実務教育出版)

人間は自然を見たときに心が日常から引き離される性質があるということです。

そして自然に親しむ方法についてですが、ただくつろぐだけで効果が生まれるそうなのです。

ぼーっとするだけでも良いし、自然の中で読書やお茶をするのも良いそうです。

また場所に関しては、森やビーチ、近所の公園でも構わないそうです。

これまで自然と聞いたときに「木々の緑」限定の自然なのか海や川も自然に含まれるのかがはっきりしていなかったのですが、海にもストレス発散効果があるということです。

ちなみにツレの自宅は自然に囲まれており(ど田舎)、彼女は海に行くことを非常に好みます。

それは彼女の体が無意識のうちにストレス発散効果の高い環境を求めているのだと思うのです。

時間の目安については、1日15分で充分な効果が確認されているそうです。

15分なら職場の休憩時間でも可能です。

ほかに不安や焦りの低下、健康面での改善などに効果があるグリーンエクササイズの内容や、グリーンエクササイズを行ううえで効果が高まるポイントについても本の中で言及されています。

時間感覚の歪みを正すという視点だけではなく、純粋にストレス発散効果についての知識を学べる点でも参考になることが多い本だと思います。

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