広島県は府中市、出口町にある「首無し地蔵」さんにツレとお参りに行ってきました。
様々な病に効くといわれる霊験が「首無し地蔵」さんにはあると言われています。
実はお参りするのは3回目で、ツレと参拝するのはこれで2回目なのです。
切っ掛けはお遍路
18歳の頃に四国のお遍路を回っていたのですが、そのときの高知県でお世話になった電気屋さんのご主人に「首無し地蔵」さんのお話を伺ったことが全ての始まりです。
そのご主人は長年にわたって慢性的な腰痛を抱えており、バス旅行で広島に来たときにその腰痛が爆発したそうです。
「首無し地蔵」さんの御堂にバスが到着し、ほかの観光客たちがバスから降りた後も、立ち上がることが辛くて車内で皆が戻ってくるのを待っていたそうです。
見兼ねた同行の友達がお参りを勧めたそうで、渋々ほうほうのていでお地蔵さんにお参りをすることになりました。
といってもお地蔵さんにさほど関心が無かったご主人は、なかばヤケクソ気味にお地蔵さんを撫でてバスまで戻ってきたそうです。
やれやれと思いながら座席に座ったところで、不思議なことに先ほどまで苦しめられていた腰の痛みが消え失せていたとのこと。
「首無し地蔵」さんの霊験をもろに授かることができたそうです。
いざお参りをする
さて我々もお参りをすることにしました。乗用車用の駐車場は御堂の近くに設けられており、車いすの貸し出しも行われているようです。
ツレは車いすユーザーですので、借りることはなく御堂へと向かいました。
参拝客は土曜日の午後にも関わらず、それほど多くなく、参拝がしやすいです。
事務所の正面あたりに休憩所とお土産屋があり、御堂に向かうまでの参道というのでしょうか?そこに教会のように青いベンチが連なって置かれていました。
(↑お地蔵さんを背にして撮った様子です。参拝客はちょこちょこと来る程度でした)
こちらの写真は御堂の入り口に置かれていた厄除線香です。1箱100円。購入してツレと一緒にお香を立ててきました。
「首無し地蔵」さんはなんとなく失礼なのかなと思って写真は撮らなかったのですが、今回新型インフルエンザが蔓延している時世もあって、地蔵さんには手を触れないでくださいという注意書きが書かれていました。
な、なんですと…。
触れないなんて何のためにお参りにきたのかわかりません。
お賽銭を投じて手を合わせて、周囲を見回して誰もいないのを確認したあとに2人で掌を地蔵さんに向けて、力んでみました。
くっ、くっ、くっ…(力む声)
なんとなくこれで地蔵さんから湧き出るエネルギーが授かれる気がしたのです。
車いすユーザー的にお参りしやすいのか?
「首無し地蔵」さんは御堂のなかにチン!と収められており、僕のように普通に歩ける人間は正面と両側面から手を伸ばして触ることができるのですが、立ち上がることもおぼつかないツレのような人には触れることは難しいと思います。
また多くの車いすユーザーが直面すると思われるトイレについてですが、嬉しいことに洋式トイレが備え付けられており、多機能トイレもありました。
しかし、その多機能トイレの個室内がやや狭くて車いすを個室内に入れると、扉を閉めることができません。
ユーザーが便座に着席できればトイレの外に車いすを出せば良いだけなので、問題もないかなとは思います。
御利益があれば最高だなと思います。