本の実践

陰徳・ゴミ拾い編

ゴミ拾いで徳を積む

700ニキさん

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があります。

死ぬときに後悔をしない生き方をしようと思い、出来る限りのことを日々実践しているのですが、天命の部分に関しては天命を誘導する行動も必要になってくると思います。

運を引き寄せるためには、自分のことを「運が良い」と思う必要もありますが、徳を積むことで何か良いことが自分の人生におきてくるのではないかという気がします。

陰徳は人に知られない環境で積む善行にあたるものなので、ブログに書くべきではないかもしれませんが、記事に書くにはネタが必要、そしてネタが尽きてしまいそう、というわけで今回は徳を積むために取り組んでゴミ拾いを記事にすることにしました。

陰徳について調べてみた記事。

700ニキさんの「賢者のタイミング」(KADOKAWA)という本に「良い行い」によって運が拓けるということが書かれていたので実践することにしました。

ちなみに「賢者のタイミング」を書いた700ニキさんは元ビジュアル系バンドのメンバーから個人投資家に転身した方で、個人投資家を行うにあたり学んだ知恵などを紹介しているのが本書。

著者は徳を積むために募金やゴミ拾い、また多くの人に「感謝する」ことなどを意識的に行っているそうです。

すると人のために何かをする感覚が芽生えてきて、運が拓けてくるという実感があったそうです。

きっと善行を積んだから運が拓けるというより、人のために何かをすることを意識的にできるようになるから運が転がり込んでくるようになったのだと私は思います。

運は人が運んでくるものとよく言うではないですか。

その著者が行った善行のひとつがゴミ拾いで、私はまず出勤時間にそれを行いました。

以前にも出勤時間や休日の朝に小さなビニール袋を携帯しゴミ拾いを行なったことがありました。

↓ゴミ拾いのことを書いたのも2年前になるのですね・・。

いざゴミ拾いをしようと思っても、案外ゴミが落ちていないことに気付きます。

繁華街ならまだしも、私の職場の近辺は住宅街なので意識的にゴミが落ちていそうな場所に行かないと見つけることができないのです。

そこで最もゴミが落ちていると思われる人通りの少ない線路沿いに向かいました。

するとそこにはコンビニなどで売られているパンの袋。タバコの吸い殻。今のご時世ならマスクなどが落ちていました。

それを素手でごそっと拾ってスーパーで売られているお肉などを入れるあの小さなビニール袋に放り込んでいきます。

↓このタイプのビニール袋ですね。

誰が使っていたかわからない様なマスクを素手で掴むのは新型インフルエンザの感染リスクがありそうなので、ゴミ拾いが終わったら必ず手指消毒を行いました。

次からは軍手を準備して手を汚さない気遣いが必要ですね。

陰徳を積んだうえにコロナに罹ってしまったら、この世に神はいないのか?という心境になってしまいそうです。

簡単にゴミは集まらない

日本人は衛生面で優秀なのでしょか。

先ほども述べたようにビニール袋がすぐにパンパンになるほどにゴミが落ちているわけではありません。

だからこそ大量のゴミを見つけると宝の山を見つけた気分になって嬉々としてゴミに手を伸ばしてしまいます。もちろん素手で・・。

朝の出勤時にゴミ拾いを始めるとビニール袋の3分の1足らずしかゴミが溜まらないので、ひとまずそのゴミをリュックに入れておきます(捨ててしまうと袋がもったいないため)。

これは冬だからできる芸当で、もし空き缶などを拾ってその中に蟻が付着していたら空き缶からリュックの中へと蟻たちが大脱走してしまうわけです。

またタバコの吸い殻などが入っていると、ふんわりとリュックの中がヤニ臭くなってしまうので、朝一番のゴミ拾いではタバコの吸い殻は避け、虫が付着していないかを注意しながらゴミ拾いを行いました。

そして帰宅時間は駅に到着するまでが勝負です。

その間にゴミで袋がいっぱいになったら駅のホームのゴミ箱にそのまま破棄します。

しかし袋がいっぱいになる前に乗る予定の電車の時刻がきてしまうと、泣く泣くリュックの中にゴミが入ったビニール袋を一時預かりするわけです。

この時は後のことを考えずにタバコの吸い殻を放り込んでいますから、リュックの中がヤニの匂いで充満する上にリュックから車内にヤニが漏れ出ないか心配になってきます。

陰徳って簡単ではなく(ただ難しくしているだけ?)、時には人に迷惑さえかけてしまう可能性のあるものなのです。

いつの間にか「我」が失せる

以前は休日の朝に、自宅から氏神様が祀られている近所の神社までゴミを拾いながら歩いていました。

私の住んでいる町内も比較的治安が良いので、それほどゴミが落ちていません。

30分ほど時間をかけてもいっぱいにならない程度にしかゴミが落ちていないので、公園などで宝の山(ゴミ)を見つけると

わーーい♪

と心の中で諸手をあげて宝の山に向かっていました。

そして集まったゴミは私の住んでいるマンションのゴミステーションに破棄するのですが、我が家のゴミステーションは24時間いつでも破棄しても良いうえに、曜日によって捨てて良いゴミが決められているわけではありません。

24時間対応のゴミステーションがあるというのはゴミ拾い系陰徳信者にとって強い味方になるのです。

 

また以前行っていた時のゴミ拾いはまだ私に「我」がありました。

街中をゴミを拾いながら歩くのですが、人に善行を積んでいることを見られるということを相当意識していました。

良いことしてるだろ?おれ!!

ってなもんです。

しかし、2年ほど経って私は大人になったのでしょうか。

周りが見えてきました。

これは良いことしていると言うよりも、変わったことをしているだけなのだ・・ということに気付き、しかもコロナの時期にゴミ拾いを素手でするなんてアホだと思われているだけではないか、ということも考えられるようにもなったのです。

何度も言いますが、陰徳というのは人に見られないところでこっそりと積む徳のことを言います。

こんな変わったことをしている姿を人に見られたく無いと思うようになったので、自然と陰徳状態となっていきました。

なんぼでも拾っちゃる

さてゴミ拾いを行ったある日の様子を紹介したいと思います。

今回も朝の職場の最寄りの駅からゴミ拾いを始めました。

まず駅近くでコロッケなどの包装紙に使う大きな包み紙が落ちていました。

躊躇なく拾います。

幸先の良いスタートです。

それにしてもあれだけタバコが値上がりしているにも関わらず、相変わらずタバコの吸い殻が落ちています。

タバコはヤニの匂いが手にうつる上にリュックの中が臭くなる恐れがあるので朝はスルーです。

 

いつものように朝のゴミ拾いはほぼ不発に終わったので、渋々リュックの中に一時保管を行いました。

今度は帰り道。

線路沿いを通って最寄りの駅までいく間で挽回します。

暗闇の人通りの少ない路地です。

捨てられているゴミの実態はぼんやりとしか見えず、なんとなくの目星で拾っていきます。

しかし、それでもしわくちゃになったテイッシュは流石の私でも拾うのは避けました。

鼻かんだテイッシュをこの時期に素手で触る勇気はありません。

体積が大きい缶が意外にも少なくチマチマとタバコの吸い殻、タバコの箱を包むセロハンなどを拾っていきます。

するとついに空き缶を発見しました!

中身を出し切るためにこれでもかと缶を振って、中身が袋から漏れ出さないように最善を尽くした上でビニール袋に収めました。

これで相当な嵩ましになります。

暗闇の中立ち止まって足元を見渡し、自転車が近づいてきたら普通の人のふりをして歩く。

職質スレスレのこのような行為を繰り返しながら駅にたどり着きました。

結局駅にたどり着いてもビニール袋はいっぱいにはならなかったので、ゴミと共に電車に乗り込み駅から自宅までの道のりに全てをかけることにしました。

最後に自宅までの道のり。

歩道上にはあまりゴミは落ちていないのですが、歩道わきにある植え込みは宝の山でした。

最後の追い込みでゴミを拾い続けた末の結果はこちらです↓

職場と住まい周辺にはそれほどゴミは落ちていないということを再認識した日でした。

友達の前でええかっこ

新型インフルエンザが落ち着いた時期に久々に友達に会いました。

2人で歩いている目の前にファミチキなどを包んでいそうな大きな包み紙を発見。

私は友人の手前「ええかっこをしたい」という欲が芽生えてしまい、拾いたくてウズウズしてきたのです。

そして我慢できずに素手でその包み紙を鷲掴み!!

友達
えっ!えらいですね!
ああ・・得を積むと運が回ってくるって聞いてやってるんよ・・。

努めてたいしたことないよ・・という風を装いました。こういう装う演技は得意なのです。

友達
でも、衛生面は良いとは言えませんね・・。
・・・・。

やんわりと撃沈・・。

すると友は車の往来の激しい交差点上を指差したのです。

友達
あれも拾うんですか?

指した先にタバコの箱がありました。

交差点のど真ん中で、しかも信号待ちで多くの車が停車している先に転がっていたのです。

あれ?おちょくられてる・・?と思ったのでした。

もちろん拾いません。

-本の実践
-, , , ,

© 2025 元ひきこもりで彼女が車いすユーザー。そして何とか成長しようとあがく男のブログ Powered by AFFINGER5