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明るくて開放的な自分になるために
明るさは周囲に好影響を与える
私の彼女は車いすユーザーです。
そんな彼女と一緒に過ごしていくことに自信が持てないままでいました。
もっと強い人間になりたい。
進行していく彼女の体の症状に動揺してしまい、弱い自分では支えることはできないと思っていました。
強い人間であるためにはどうすれば良いのでしょうか。
佐藤富雄さんの「たった3年で楽しいお金持ちになる方法」(朝日新聞出版)に印象的な言葉が書いてありました。
「人間というのはたくさんの人たちとの関わりの中で生きており、自分の人生がどんどん楽しいものになっていくにつれて、周りにいる人すらもハッピーになっていく。その善循環によって人はさらなる富を蓄えていく。あなた自身が「明るい陽だまり」となって、毎日を溌剌と過ごし、ハッピーな人生を築いていくことです。
「たった3年で楽しいお金持ちになる方法」佐藤富雄著(朝日新聞出版)
ハッピーでいることで人に好影響が与えられるそうです。
明るい気持ちでいることでツレを引っ張るつもりが・・
悩みの真っただ中にいるときに言われたアドバイスを、本を読んでいるときに思い出しました。
今でも変わりはありませんが、私はツレの病気を治したいのです。
これは、その思いを受けたうえでのアドバイスです。
「まず、彼女さんの病気は難病なんですよね?難病を治すって常識的なことではないから、あなたが常識に囚われてはダメですよ…。あと、何があってもあなたが明るい気持ちでいるということ…。彼女さんがもし落ち込んでも、あなたが明るい気持ちでいれば明るい方へと引っ張ることができますから、『えっ?治らないと思っているの?常識に囚われたダメだよ?』ぐらい言わないといけないと思います…」
字面にすると伝わらないかもしれませんが、私にはこの言葉が希望になりました。
まず病気を治したいという思いに賛同してくれる人がいません。
病院以外の代替療法を試していると言ったら「怪しい…大丈夫?」と真っ先に言われるのがオチですから。
何があっても明るく…。
そうだな!明るい気持ちでツレを引っ張っていかないとな…と思ったのです。
しかし、何があっても明るくいるというのは私には難しいことでした。
やはり病気が進行していると感じると思いっきり落ち込んでしまうのですね。
逆にツレの方が明るいし、彼女の根明な部分で私たちの関係は維持されている気がします。
それでも佐藤富雄さんの「自分が陽だまりとなって周りの人をハッピーにしていく」という考えに共感したので、この本に乗っかって明るい人間になろうと思います。
元の職場の上司に相談する
ツレとのことで元の職場の上司に相談しました。
だいたいこれまでは、ツレとお付き合いをしていることを知られると、大抵ネガティブなことを言う人が多かったのですが、その中で上司は結婚を勧める稀有な存在でした。
ちなみにこの上司は医者であり、お子様が重度の心身障害を持っていました。
だから障害を持っている人と一緒に生活をすることがどういうことかがわかっている人だと思うのです。
電話で1時間近くお話をしました。
結論としては「2人で閉鎖的に完結していくのではなく、多くの人を頼って巻き込んで開放的に付き合っていきなさい」ということでした。
人の目があればツレに対して苛立つことも無くなってくる…とのことでした。
開放的…。ひきこもりだった私が明るくて・・開放的・・・。最も私ができそうにないことの1つです。
だからこそ私が変わるための大きなチャンスだと思うのです。
何をしたら良いのかわからない
元上司からのアドバイスは続きました。
「2人の共通の知り合いはいますか?たとえば電話とかして、途中で変わって話ができるような相手です…」

ほとんど友達はいないとまでは言いませんでしたが、ひきこもり時代の閉鎖的なメンタリティーを未だに私は引きずっているのです。
ところでその直後に希望が湧いてくるような話も頂きました。
とある筋ジストロフィーの患者さんとその上司は知り合いで、その彼女は人生に悲観して自傷行為を繰り返していたそうです。
しかし少しずつ変わっていき、人に助けを求めるられるようになってから大きく人生が変わっていったそうです。
活動的になって最終的に看護師さんを連れて彼女はカナダに旅行に行くほどになったそうです。
結局彼女は亡くなったそうなのですが、亡くなる直前には「悔いのない人生だった…」と述べたそうです。
「筋ジストロフィーの患者さんと比較したら明らかに彼女(ツレ)の方が状態は良いでしょ…」
海辺のカフェにて
週末ツレとカフェに出かけました。
そのカフェは立地は最高なのですが、出入り口にはスロープが無く、5〜6段の階段を昇らなければなりません。
また店内に入ると中にも2〜3段の階段があって、通路も狭く店員さんの助けを借りなければならないのは明らかでした。
出入り口に向かう階段は手すりを掴んでもらって、ツレに自力で頑張って上がってもらいました。
また店内では店員さんからの申し出もあって、車いすの上げ下げを男性店員さんに助けてもらいました。
帰る時間となりました。
会計を済ませて外に出て、またあの5〜6段の階段をツレに自力で降りてもらうことになりました。
車いすから立ち上がってもらい私は前から向かい合うようにして彼女の体を支えようと思ったら、全くツレの両足の踏ん張りが効かずにツルッと尻餅をついたのです。
慌てて正面から抱き抱えて立ち上がってもらったのですが、足の踏ん張りが効きません。

ツレを担いだのは良いのですが、左足が全く上がらず、足先が階段に当たって引っかかって降りれません。
そこから全くどうやったのか憶えていないのですが、危うく態勢を崩して前のめりに倒れてしまうところでした。
猛暑の疲労も加わり暗澹とした気分になりました。





結論としては、今後このような状況になったときは店員さんを呼びに行って、昇降を助けてもらうということで話が落ち着きました。
そのときに嫌な顔をされる可能性もありますが、そのような人は小数だと思うので、とにかく多くの人の協力を積極的に得ていくことを2人で確認しました。