休日の日にウォーキングを兼ねてデート
車いすユーザーの彼女
毎週末に私はツレに会いに行きます。
私は普段から好きな時に好きなことがツレよりも比較的できる立場なので、この週末のs時間をツレのやりたいことに使っていきたいと思っています。



と内心思う。
ツレが家から出かける時には介護タクシーは必須です。
よって、ちょっとした買い物を行うだけでもお金が必要になってくるのです。
特に彼女の家は田舎にあるので、車がないと生活が成り立たないわけです。
パートの仕事に彼女は行っているのですが、職場への行き来にタクシーは必要で、給料のほとんどがタクシー代に消えてしまいます。
左半身麻痺、そして腱側だった右の手足も弱くなってきて、ますます体が不自由になってきています。
生活のハンデだけではなく、移動に関しても健常者と比較して大きなハンデを背負っているわけです。
だから、「つまんね〜」と思いながらも、ちょっとした買い物でも付き合いたいと思うのです。
平和記念公園に社会見学?
百均と500mlの水の箱買いを行いつつも、デートらしいことをしようということで、今回は平和記念公園への散歩と私が最近ハマっている甘味処に行って、お団子などを食べようというデートコースに決まりました。
どうでも良い話になりますが、平和記念公園のモニュメントにいった時に被爆者の方々の慰霊を行うのですが、この時に何をすれば良いのかがわかりません。
神社やお寺にお参りした時には手を合わせるのですがモニュメントにも手を合わせるものなのでしょうか?
作法が今ひとつわからずにカメラを向けるとツレに制止されました。

バチでもあたると言うのか?
しかしモニュメントの写真って新聞などで見るから写真を撮っても良いのではないか?と思いながらも躊躇っていると、私の横でカメラを持ったおじさんが最接近して写真を撮りまくっていました。
よって私も1枚撮ることにしました。
↓お馴染みのモニュメント。
車いすを押して歩いている時に気になること
平和記念公園にはゆるかなアーチ状の橋があり、その橋の上を歩いていると路面がガタガタになっているので、ツレの車いすも細かく弾みシャフトやホイールなどに相当な負荷がかかる状態になります。
このままだと漫画みたいにパン!と大きな音を立ててタイヤが外れたり、車いすのネジなどが豪快に外れていずれツレの車いすが木っ端微塵に分解してしまうのではないかと危惧してしまうほどなのです。
このように1人で歩いていると感じないことでもツレの車いすを押すことによって気付くことがいくつかあるのです。
それは以下のことです。
2、段差による車いすからの転倒。
3、入れるお店が限られる。
4、介助者の体力の問題。
トイレ問題は最大の問題です!
トイレってなかなか人に言えない問題なのですが、車いすユーザーの外出問題の大半はこれに尽きると言っても良いのかもしれません!
食事を摂っていてもトイレが激セマ!で車いすが入れなかったら使用ができません。
ご飯を食べている最中にツレがこの一言を言ったらおしまい。

車いすを押してダッシュするか、ツレをおぶって男子トイレに突入です(ギャラリーたちの晒し者)。
だから、トイレがない飲食店に行ったら気が休まりません。
トイレが無いなら外食我慢しろよ・・・と思う方もおられると思いますが、私たちだって食事も楽しみたいし、健常者の皆さんのように色々なところに行きたいのです。
2の段差について。
数センチのちょっとした段差に前輪が引っ掛かっただけで、車いすからツレが吹っ飛んでしまうことが何度かありました。
レンガが敷き詰められた歩道や、車道から歩道に上がる時の小さな段差など気をつけているつもりでも、つい油断してしまって減速しないままに突っ込んでしまったときに前輪が引っかかってしまうのです。
ゆっくりとスローモーションで落ちていくツレ。
「あっ!!あぶ・・ない・・ない・・・ない・・・ない・・・」(←スローモーションになっている)
ドサッ!!
ってなもんなのです。
3の入れるお店が限られてしまうというのも、車いすが入れるだけの幅や広さではなかったり、カウンターがやけに高い造りになっていたり、2階にお店があってエレベーターが備え付けられてなかったり、入り口に奥行きの幅が狭い階段が2段以上あったりするだけでお店に入るのを諦めないといけなくなります。
そして、そのうえ他のお客さんがいると彼らの視線を浴びながらお店に入らないといけません。
私が精神的に充実していれば視線にも耐えられるのですが、疲弊している時にはその視線が痛いのです。
そして最後は私の体力の問題。
調子に乗ってヘイヘイ♪と歩き続けたら、引き返す時にはガス欠を起こして「ヒーヒー」言うわけです。
普通に歩いている時には気付けない、ちょっとした傾斜でも介助者は体力を奪われてしまいます。
これらが車いすの移動介助を行っている時に感じる不便な点ですね。
テストステロンを放出することも忘れずに
さて、話があちこち行き過ぎてしまいました。
「最強の体調管理」熊本悦明著(ダイヤモンド社)を参考にしたうえで、ツレと平和記念公園へとウォーキングを行いました。
ツレとウォーキングを行ったメリットは3つです。
②日光を浴びてセロトニン放出
③森林浴でストレス発散
まず、意欲などを高める脳内物質であるテストステロンを放出するためにはウォーキングが効果的なのです。
テストステロンを放出する適切な時間が30分ということで、今回30分以上歩き回ることができました。
きっと私の中のテストステロンもドバドバに放出されたはずです。
②のセロトニンは「幸福ホルモン」と呼ばれる脳内物質で日光を一定期間浴びることで放出されます。
適切な時間は20分ほどで、それ以上浴びると逆にセロトニンが減少するそうです。
田舎に住んでいると言いながらも、ツレの部屋は窓が無く、仕事がないときには家にこもりきりになることも多いのです。
よって、せめて一緒に出かけた時には少しでも日を浴びてツレの幸福ホルモンを刺激したいのです。
また③の森林浴はストレス発散に大きな効果があります。
そのストレス発散効果はマッサージよりも高いそうです。
日光浴をしながら緑の中で散歩をするだけで、以上の効果が生まれるというわけです。
↓美味しいものを食べるだけでも気分が良くなっていきますね。
コロナ禍ですが、外に出るということだけで精神面で大きな効果が期待できるのです。