本の実践

言葉を駆使して優しくなっていく。

発する言葉を変えることに一縷の望みをかける

ツレに優しい言葉を

人に対してイライラしてしまいます。この頃、顕著に心が乱れておりまして、ちょっとした人の言葉に対してイラつきを覚えてしまうのです。

私は傍から見ると穏やかそうに見えるようです。しかし、どこで毒を授かってしまったのか?蓋を開けるとバイオレンスな一面を人並みに持っていまして、頭の中は結構武闘派なんですね。

少し前にツレとの関係が壊れかけてしまいました。それは自分の心が乱れていることが原因です。

1日経って冷静にはなってきましたが、やはりツレの元に戻るというのは少し難しい気がします。

そもそも彼女が私のことを許してくれるのかが問題なのですが、彼女は難病に罹っており、一緒にいたらどうしても病気のことや病院のことを聞かないといけなくなっていくのです。それを嫌がっていたら彼女と一緒におれません。

傍にいると気が沈む状態を繰り返してしまい、その都度彼女を苦しめてしまうと思うのです。

これからは一切苛立たないと言い切る自信もありません。

ツレと付き合い始めて10年が経ちます。彼女は私にそれだけの時間を使ってくれたのです。そう思うと感慨深いものがあるし、彼女がどう思っているかは解りませんが私は何とかしたいという思いもあります。

根底に当初の病気に対する治療のスタンスで、私の中でツレに対する怒りが鬱積しています。

私はこの病気が根拠も無く治ると思っていました。

だから、様々な治療法を探して各地を一緒に回って私にできることをサポートし続けてきました。

しかし、ツレは表面上では「病気を治す」と言いながら、一人になると何もしてこなかったのです。それが何年も続きました。

単発的な治療が続き、結局ツレの病気は進行し続けていきました。

治療を真面目に受けたからと言って果たして治ったかどうか確証はありませんが、治るかどうかのスタートラインにすら立っていなかったのです。

ツレに対する愛情はあるのですが、一緒にいるのが辛くなってきました。

結婚してしまうときっと家事から何から全て私はやらないといけなくなると思います。その状況になってしまうと私は忙しさでパンクをしてしまう可能性があるので、家事代行やヘルパーさんの力を借りないといけないと思います。

様々な福祉サービスなどを利用して生活を成り立たせていかないといけないでしょう。

それには試算をしたわけではありませんが、幾らかのお金が必要になってきます。 と…漫然と独白を続けてしまいましたが、一緒になっても同じことを繰り返してしまうだろうという諦めの気持ちと、僅かですがどうにかしたいと感じる気持ちで揺れ動いているというわけです。

まず私は優しくて穏やかな気持ちを取り戻さないといけません。

そのために言葉の面からアプローチをしていこうと思いました。

優しい人は優しい言葉を発している

「ツキと幸運がやってくる 31日の習慣」西田文郎著(インデックス・コミュニケーションズ)の言葉を味方にするという章から抜粋します。

カバー紛失…だから裏表紙を載せますね。

人を嫉むようなことを言うと嫉む心ができ、優しい言葉を口にすると優しい気持ちになる。「言葉」は「左脳」にある言語中枢を使っているのだが、その情報は「右脳」にも瞬時に伝わっている。つまりマイナスの言葉を口にすると、即座に「右脳」にマイナスのイメージが生まれるということだ。そして、そのマイナスのイメージは、脳の感情を司る部分に伝わってしまう。

人間の脳は口に出したことをすべて潜在意識の中に記憶してしまう。だからマイナスの言葉を口にすることは、すなわちマイナスの経験をしたのと同じことになる。

マイナスイメージを招くような「暗い言葉」を明るく前向きになれる言葉に置き換え、言葉を味方にするということだ。

ツキと幸運がやってくる 31日の習慣」西田文郎著(インデックス・コミュニケーションズ)

優しい言葉を口にすると優しい気持ちになるという1文を参考にして、発する言葉の質を1つ上げていこうと思いました。

カフェから自宅マンションまでの徒歩50分の間、私はひたすら歩きながら「愛してる・ありがとう」「ありのままで完全です」「お金は充分にあります」そして、「俺は幸せ!」も追加して呟き続けました。

発する言葉が自分に聞こえた方が、言葉が体の芯まで届いてくると思います(私的見解)。

「愛してる…」を結構大きな声で発してみました。皆振り返りはしませんが、私の声が道行く人々に聞こえていたと思うのです。

ゴミ拾いの時もそうですが、変人だと思われてもそれで幸せな人生を送れるなら、もう変人でも良いと思います。

少しずつリミッターが外れてきているというのでしょうか。

また「俺は幸せだ!」という言葉は信号待ちをしている時に発するというルールを作りましたが、言葉にする回数が少ないとなかなか定着はしません。

自分のものにするためには継続して繰り返す必要があります。

信号があるなしに関わらず、夜道を歩きながら「俺は幸せだ…俺は幸せだ…俺は幸せだ…」とブツブツと呟き続けました。

すると歩道の隅でしゃがみ込んでこちらを見つめている男性がいました。アドレナリンがぐつぐつと湧いてきました。男性の前を素通りしたのですが、頭の中ではしゃがんでいるその男性に膝蹴りをしている自分がいました。

早く優しい人になりたいっ!いやっ!優しくなりますっ!

気持ちを言葉にしていく訓練

お互いを褒め合う会をツレと開催したときに、意外なことを言われました。

 

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ツレ
思っていることや感じていることを言葉にすることが上手よね!」

 

 

ただツレが思いを言葉にすることがド下手だと思っていたのですが、これまでの半生を振り返ってみると、私は気持ちを言葉にする練習をひたすら繰り返していたことに気付きました。

10代の頃、私は言葉を持ち合わせていませんでした。

自分が悩んでいることを家族に伝える術が全くなかったのです。

何かあったときに相談する相手はいつも母でした。しかし、その母が私が何に悩んでいるのかが理解できないのです。

そのもどかしさに大声を上げて、暴れるしかありませんでした。怒りや不満を伝える言葉が無いから暴れるしかなかったのです。

それから言葉を身につけるために以下のことに取り組みました。

 

広辞苑を読む・・・怒りを暴力で伝えるのは愚の骨頂です。言葉を身につけるしかないのです。というわけで、無意識ながらも言葉を身につけるために私は広辞苑を持ち歩くようになりました。

いまなら携帯電話でググれば良いのですが、携帯電話なんて持っていなかったので、あのド分厚い本をボストンバックとかに入れて持ち歩いていました。

それで知らない言葉を見かけたときには、その言葉の意味を広辞苑で調べ続けました。

 

本を読む ・・・18歳の頃、中島らもさんの本を初めて読んで衝撃を受けました。

内容をざっくりと説明すると、エジプト文明時代の壁画かパピルスなんかに書かれていた内容に「いまどきの若い者は〜」と嘆くような言葉が書かれていたとのこと。

数百年前から年長者が若者を嘆く構図があって、それが今でも続いているわけです。

しかし、もしそれが真実なら文明は栄えておらず、いまのような世の中はできていない…。

そして中島さんは若者と関わる機会が多く、実感としてしっかりとした若者はたくさんいる。

嘆くのは年長者が若者と深く関わろうとしない怠慢である!とエッセイに書いていたのでした。

当時の私はひきこもり生活を送っており、情けない若者の代表のような生活を送っていたので、彼の言葉に救われたような気分になって衝撃を受けたのです。

それから賢い人になりたいと思って、本を読むようになりました。

 

カウンセリング・・・10代の頃から精神科でカウンセリングを受けていました。 そこでとにかく、自分の思っていることを言葉にして精神療法の先生に伝えることを繰り返してきました。

「あなたは自分の感じていることがわかっていない…」と言われたので尚更です。

これら3つの取り組みによって、自分の思っていることを言葉にする力が若い頃よりかは身に付いたと思います。

 

 

やはり体と心は繋がっている。

気持ちを言葉にできるのはツレと家族の前だけです。それはツレとの関係を維持したいから本心を話すのです。

しかしいくら言葉を身につけても、思っていることを否定される恐れが関係を良くしていきたい気持ちを上回っていたら、いつまで経っても私は傍観者のままです。

だから職場に行くと私は傍観者になるのです。

あと万年睡眠不足で疲れています。

体が疲弊していると心も弱気になってくるし、自制心も効かなくなってくる気がします(充分に睡眠がとれた時がないのでわからない)。 だから、睡眠を含めた体のメンテナンスは重要なのです…って、結局また睡眠の話…。

↓確か衝撃を受けたのはこの本だったはず・・。

 

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