小田桐あさぎさん
嫌なことを全部やめたらすごかった
「嫌なことを全部やめたらすごかった」小田桐あさぎ著(wave出版)
なんとなく顰蹙を買いそうな内容なのでおおっぴらに人にはお勧めできない本ですが、私には必要な考え方が学べる内容となっています。
要するに円満な家庭を築き、そのうえ幸せな人生を歩みたければ不得意なことは辞めて、やりたくないことは人にやってもらいなさいということが書かれています。
とても荒っぽく概要を説明しましたが、著者によればその方が幸せに生きていけるようになったということです。
ツレとの同居を考えることが頻繁にあります。
その場合、仕事でお金を稼ぎ、家事をこなし、幸運にも子供を設けることができたら今度は子育ても私がしないといけなくなるでしょう。
一馬力で上機嫌のまま生活を送っていける自信がありません。
本の中で月5万で家事代行を頼むということに触れています。
その家事代行を利用して生まれた空き時間に5万円を稼ぐことは可能と書かれていました。
著者は家事をするより仕事の方がストレスを感じなくて済むそうなのです(ただし好きな仕事)。
稼ぎ方については具体的には触れられていませんが、結婚し母親になってからも周囲の協力を得ながら好きなことを選択して生きていくという著者の発想は目から鱗でした。
私なりのライフぷらん
そこから自分なりに考えました。
時間を作る方法についてです。
まず家事代行の利用です。
そして買い物をする時間を端折るために生協などの宅配サービス。
食事を作ることに負担を感じるようなら配食サービスの利用。
またベビーシッターに加えて、彼女ひとりで外出するのは難しいのでガイドヘルパーの活用・・・・か、金がいる・・・。
とにかく私たちがギスギスした時、必ずと言っていいほど私が無理していることが多いのです。
これらの様々な生活を支えるサービスを活用することに、罪悪感や後ろめたさを感じる必要なんてないということを著者が本の中で教えてくれているような気がしました。
良い本だと思います。
キャラ作りを実践
時間は有限です。
私の人生の時間はとても貴重なのです。
そう思うと、ますます時間を自分が望むことに使っていきたいと思うようになっていきます。
そのために職場で早く帰るキャラを定着させていく必要があると思いました。
早く帰ることで、自宅で自分が望む時間の使い方ができるようになるわけです。
早速、今回終業時間と共に事務室を飛び出して更衣室へと駆け抜けました。
走って更衣室に向かって臨時の職員さんと鉢合わせ。
「今日は何か予定でもあるんですか?」と和かに聞かれたので、正直に答えました。

まだ私が人の目を気にした残業キャラだったとき、早く帰る人に対する感想は「えっ?はやっ!」でした。
しかし、それも見慣れて当たり前のことになってくると、最終的に何とも思わなくなってくるものです。
よって早く帰るからといって、同僚たちからの信頼関係が揺らぐかといえば全くそんなことはありません。
ただし日頃の仕事っぷりがかなりものを言いますが・・・。
苦手な人が現れたら・・。
「あっ、この人苦手かも…」
そんな人が職場に登場。
同じ職場になって2ヶ月以上経ち、それまで何とも思っていなかったのですが、些細なことで苦手意識がポコッと生まれてきたのです。
私は苦手な人がいると、その人に嫌われないように、無意識のうちにお近付きになろうとする行動をとる傾向があります。
しかし、それって自分の本心とは真逆なことをしているわけです。
その苦手だと思う人に意識を向けて苦手な気持ちを押さえ込むことが「辛い」ことだということに気付きました。
いままで負の感情を持つとその感情を克服しようとして、敢えて近付いていたのですが、ついに嫌気が差してきたのです。
「もういいや…嫌われても…。」
そう振り切ることが正しいかどうかはわかりません。
ただ嫌になってきたから離れるのです。
そんな考え方の方が無理して近づくより健康的な気がします。
限られた人生で本当にやりたいことを体験して、付き合いたい人と仲良くなりたい。
だからこの人にはこちらからお近付きになることはありません。
それで嫌われたとしても知ったこっちゃないのです。
あえて話もしないし目も合わせません。
そういった配慮が全て面倒なのです。
なんかそう思うと、自分と仲良くなれた気がします。
大人のとる態度ではないと思いますが、それでも良いのです。
ちなみにこちらは小田桐あさぎさんのもう一冊の本です。
「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」小田桐あさぎ著(WAVE出版)
今回も賛否はあると思いますが、他人より自分を大切にする姿勢に共感。