目次
断食をしながら筋肉を維持する
アンチエイジングの効果
アンチエイジングは「苦痛」と「回復」のサイクルの中で効果が生まれるそうです。
「不老長寿メソッド死ぬまで若いは武器になる」鈴木祐著(かんき出版)を参考にしました。
つまり体に苦痛を与えると、その後の回復過程で若返り効果が生まれるのです。
このシステムを「ホルミシス」と言います。
アンチエイジングに必要な「苦痛」の代表格として本書の中で紹介されていたのが、「運動」と「断食」です。
2つとも実践したいところですが、そもそも「運動」と「断食」が共存するのかという問題が私の中であります。
どういうことかというと、せっかく「運動」を行なって筋肉がついたとしても、エネルギーを断つことによってタンパク質などの栄養が不足してしまい、身についた筋肉が削られてしまうのではないかという問題です。
「運動」を行なって筋肉をつけてアンチエイジングを行うか?それとも「断食」をメインにして痩せ細った体でアンチエイジングを目指すか?この二択しかないのでしょうか?
できれば筋肉をつけながら、腸内環境を整えたり、血液をキレイにしたいと思うのですが、それは不可能なのでしょうか?
まだまだ勉強不足なので、今回は「不老長寿メソッド死ぬまで若いは武器になる」を読み直して、「断食」の効果について学ぶことにしました。
断食の方法について
改めて「断食」の効果について振り返りたいと思います。
まず断食には以下の効果があると言われています。
2、免疫システムを整え、ダメージを受けた細胞を修復する。
3、脳の情報処理スピードをアップさせる。
具体的な断食の方法は本の中で数々紹介されています。
その中から自分に合いそうな方法を「不老長寿メソッド・・」を実際に読んで、実践してもらえればと思います。
ひとつ具体的な断食方法を紹介します。
少し前に流行っていた16時間断食です。
これは平均16〜18時間の空腹時間を作るのが基本です。
その方法はまず朝食を抜きます。
そして、1食目は12時に摂り、その日は20時までに夕食を終えるのです。20時から翌日の正午まで食事を摂らないことによって空腹時間を16時間作ります。
また断食中は水・お茶・ブラックコーヒー以外は口にしてはいけません。
しかし勤め人の生活を送っていたら、きっかり20時までに夕食を終えることや、12時に昼食を摂ることは非常に難しいので、そのような時には一定の空腹期間を作って、肝臓にたくわえられたエネルギーを使い果たすことを意識します。
具体的な例を挙げると16時間の空腹期間を空けたら良いので、例えば残業があって夕飯が9時半にずれ込んだら、翌日は13時半まで口にしなければ良いということです(勤め人はお昼時間が決まっているので、これも難しいのだが・・。)
オリゴ糖断食
ちなみに過去に私が取り組んだ断食法を紹介したいと思います。
かなり昔に万病は腸が原因でおこると聞き、ツレと一緒にオリゴ糖断食に取り組んだことがありました。
2リットルのペットボトルの水を購入し、水飴のような形状の甘ったるいオリゴ糖をそのペットボトルに注ぎ込んで、1日かけてそれを全て飲み干すという断食方法です。
その効果はすぐに現れます。
「き、き、きた〜!!」
お腹がグルグル言い始めて、すぐにトイレに駆け込む事態となります。
最初は固形物が出るのですが、そのうち腸内の内容物が底をついて水しか出なくなっていきます。
そして何もないはずなのに強烈な便意には襲われ続けるので、ひたすら水便を出すという事態に陥ります。
だからこの断食は休日の何も予定のない日に行わなければなりません。
結果はどうなったかというと、げっそりと痩せ細り、職場の同僚からは「老けた!老けた!」と言われました。
それがオリゴ糖断食が原因のものかは分かりませんが、断食を行なった時期を境にオナラもよく出るようになって、今でもそれが続いています。
これはあまり良い体の変化だとは思えず、少しだけ悪い方向に体質が変わったと言えます。
だからオリゴ糖断食は私からはあまりお勧めできません。
3日間の水断食に挑戦したとき・・。
コロナ禍のゴールデンウィークの時期に3日間の水断食にも取り組みました。
食べることができないので、暇なときは散歩に出かけて刺激の乏しさを凌ぎました。
また1番辛いのは空腹ではなく、味覚からの刺激がないことです。
とにかく甘いお菓子や濃い味付けの食べ物を舌が欲するのです。
真面目にひたすら水だけを飲み続け、3日経ったときにりんごや大根湯。
またソバなどの消化に優しいと思われる回復食を段階的に食べていきました。
↓当時回復食として準備したもの。
断食に挑戦すると、体内のエネルギーを消化ではなく代謝・排泄に使うようになるので、体内の老廃物が排泄されていき細胞が綺麗な状態となっていく云々などと聞きました。
終わった時の回復食となる大根湯はものすごく甘く感じるなど、そのような味覚の変化というか(その時だけ)おいしさを感じることはできましたが、見た目で特筆するような変化があったわけでもないし、頭が冴えた、体の感覚が変わったというような手応えは感じられませんでした。
最高のパフォーマンスを実現する超健康法
「最高のパフォーマンスを実現する超健康法」DaiGo著(PHP)に断食に関する大きなヒントが記述されていました。
断食と運動について書かれたものです。
本の中では空腹状態の時にはゆるやかな運動を行うことをお勧めしています。
ゆるやかな軽い運動というのはウォーキングや軽く自転車に乗るというもので、激しい運動を行ってしまうとストレスホルモンが出過ぎてしまうそうです。
そして本書の中では16時間断食を「リーゲインズ」と呼んでいるのですが、タンパク質をきちんと摂っていれば筋肉は落ちないそうです。
筋肉が落ちてしまう問題は栄養不足であり、その栄養不足を防ぐために食べて良い時間帯に(正午から20時まで)一所懸命食べると筋肉に栄養が行き届くようになるわけです。
また16時間断食を行ううえで朝食を抜くわけですが、朝食を抜くと頭の回転が落ちるのではないかという不安を持たれる方もおられると思います。
その点に関しては、朝食を摂らないことで逆に頭の回転が速くなると書かれていました。
問題は血糖値が急激に上がる高カロリーの食事を朝食や昼食に食べることが問題なのです。
そうなるとインスリンが過剰に分泌されて、そこから血糖値が急降下してしまうわけです。
それで脳内のブドウ糖が不足してしまうと、頭がぼーっとして働かない状態になってしまいます。
決して朝食を摂っていないことが原因で頭がぼーっとするわけではないとのことです。
そのほかにも筋肉を落とさずに体脂肪を減らす方法が「最高のパフォーマンスを実現する超健康法」の中で紹介されていますので、参考にしたい方はぜひ購入されると良いと思います。
とても学びが多く、具体的に実践しやすい情報が盛り沢山な本です。
おさらい
おさらいです。
まず断食は朝食を抜く16時間断食で、運動はウォーキングやサイクリングなどの軽めの運動を行います。
そして栄養の摂り方としては食事が摂れる時間帯でタンパク質をきちんと摂取すれば筋肉が維持できるということです。
「断食」と「運動」に関しては様々な意見があるとは思いますが、実践してみて検証するしかありませんね。
ちなみにDaiGoさんは「リーゲインズ」を行っているそうです。