見返りを求めて徳を積む
運気を上げるためのゴミ拾い
善行を積むと回りまわって自分に返ってくるそうです。
「空気は読まずに流れを読む 賢者のタイミング」700ニキ著(KADOKAWA)さんの著書に書かれていたお話です。
↓陰徳を積むためにゴミ拾いを行うことを書いた記事 目次1 賢者のタイミングから知恵を拝借1.1 異色のトレーダー1.2 携帯を切ってあえてぼ〜っとする1.3 手書きで未来日記1.4 微妙な頼まれごとは即答しない1.5 ゴミ拾い1.6 仕事と関係ない話 ... 続きを見る
賢者のタイミング。
まず著者の700ニキさんは株式投資で生計を立てている元ビジュアル系バンドのメンバーという異色の経歴の持ち主です。
この本の中で、善行を積んでいくと運気が高まっていくということを著者は信じていると述べており、その善行の種類としては、ゴミ拾いや募金活動、人に感謝を伝えるという善行の積み方をあげていました。
週末実家に帰った私は、早速虫も暑さで干からびて死んでしまう様な気候の下でゴミ拾いを行うことにしました。
まずゴミを入れるビニール袋なんですが、スーパーでいただく様な普通サイズの袋と、もう1つはひと回り小さめの袋を準備しました。
袋がゴミでいっぱいになるのが先か、炎天下で私がぶっ倒れてしまうのが先か、いざ勝負!といった覚悟をもって家を飛び出しました。
近所のゴミ拾いを実践
日曜日の昼下がり。
ゴーストタウンか?と言いたくなるぐらいに人がいません。
それもそうです。
それだけ気温の高い1日だったのです。
我が実家は新興住宅地の山の上に建てられています。
団地の中でも山の最上位に家があるので、気軽に見知らぬ人がフラッとやってきて、散策できるような場所ではありません。
そのせいか道端にゴミが落ちていないのです。
自宅を出て突き当たりに公園があるのですが、園内を見回しても何も落ちていません。
タバコの吸い殻ぐらいは落ちているのかなと期待したのですが、それすら見当たらないのです。
ゴミのポイ捨てを行わない地域。
治安の良い素晴らしい環境と本来なら絶賛するところですが、炎天下で命がかかっているわけですから、皆さんの育ちの良さが恨めしいのです。

なんて滅茶苦茶なことを毒付きながらゴミを求めて彷徨うのでした。
何も無いので仕方なく落ち葉を幾らか拾いました。
しかし、落ち葉などは自然と土に還っていくものなので、ゴミではありません。
今回は大目に見るけど次からは「枯れ葉は無し」というルールを自分に課すことにしました。
とりあえず坂道を下りに下って実家近くの氏神さまのもとへと向かいました。
坂を下る途中でチョコチョコと小さなゴミが落ちていたので、目ざとく見つけては袋の中に放り込んでいきます。
たたりじゃ!!
久々に氏神さまの神社に足を運びました。
引きこもりから社会へと出ていく無職だった時期に、善行を積んでなるべく神様に味方になってもらおうという魂胆(その当時も今と同じようなことを考えていた)で、鳥居の周りや境内内の草むしりを勝手に行ったことがありました。
そのときは40リットル相当の袋を3~4袋雑草でパンパンにしました。
それで得意気になっていたのですが、その日の深夜から喉が腫れて高熱が出たのでした。
それ以来となる、曰く付きの氏神様の神社のゴミ拾い。
あのときの経験を踏まえ、出過ぎた真似はしないよう心掛けました。
私の地元の氏神様はシャイなようです。
ちょこちょこと境内に向かうまでの石階段などに落ちていたビニール袋の切れ端を拾ったあとに(雑草を抜いた私にたたりのようなもの?がおきたわけだから、ビニール袋捨てた奴にも、もちろんたたってるよね!?と氏神様に問い掛けた。)、手を合わせて将来へのビジョンの宣言と感謝の気持ちを声に出して氏神様に伝えると、すぐさま石段を降りて神社を後にしました。
神社周辺は人通りがさほどありません。
ということはおそらくゴミは落ちていないと思われます。

またしても毒づきました。
陰徳と言いながら、思っていることに徳がありません。
ここには脈がねーと思い、すぐさま坂道を引き返すことにしました。
そして来た道から反対側の歩道に向かって車道を横断してみると、植込みに宝物を発見!なんという材質のものか解りませんが、袋の嵩が一気に稼げそうなゴツイ紙が落ちていたのです。

一気にゴールが見えてきて内心で小躍り。
泥沼に咲く蓮の花
氏神様の神社は幾分団地の外れにあるため人通りが少ないのですが、坂道を上がりきると団地のど真ん中に出るので、住人の往来が増えてきます。
するとそれに比例してゴミが落ちているのです。
歩を進めると植え込みの中にタバコの箱を見つけました。
またコンビニで売られているようなスヌージーの紙パックの本体を発見。
紙パックを拾って少し歩くと、その先に付属するプラスチックの蓋も落ちており、そのもっと先にはストローが落ちていました。
1つのゴミをばらして捨てるというパターンです。
倫理観もへったくれもありません。
ゴミを捨てる気持ちがわかりません。
街を汚しておきながら、自宅をキレイにしていたらそれはそれで腹が立ちます。
しかし今は人の倫理観の欠如が私にとっての宝の山になっているのです。
歩道の縁石の上にはカレーパンが封を開けられないまま置かれているのも見かけました。
さすがに食べ物を持ち帰る勇気が持てず、カレーパンはそのままスルーとさせて頂きました・・・。
公園で枯れ葉しか見つけられなかった時には、このゴミ拾いは最終的に私が倒れて終わってしまうのではないかと思ったほどでしたが、そこから盛り返して所要時間30分で、ゴミを掻き集めることができました。
日本の夏。
年々気温が高くなっていると感じます。
30分が限界でした。
気は進まなかったのですが、ゴミが増えていくと炎天下でも気分は乗ってきます。
これはなかなかおすすめの開運ワークだと思います。
だから、その後にツレにも今度一緒にゴミ拾いをしないかい?と勧めてみました。

「うん・・」と言いながら、表情が全てを物語っていました。
とにかく含みを持たせた返事。
ゴミ拾いデートって素敵だと思うんだけどな~。
陰徳について
中国のことわざで「陰徳あれば陽報あり」(人知れずいいことをすれば、よい報いが現れる)という言葉があるそうです。
目に見える形で良いことをする行いを顕徳と言い、その反対に人の見ていないところでこっそりと積む善行を陰徳と言います。
善行を積むことで運気が高まっていくそうで、顕徳より陰徳の方が運気が上がりやすいそうです。
何で人に見られたらダメなのだ?善行は善行だろ?と思うのですが、どうやら運気への影響が異なってくるそうです。
というわけでこうやって大っぴらにブログでゴミ拾いをしました!と報告してしまうのも顕徳にあたると思うので、こっそりとゴミ拾いは行った方が良いかと思われます。