「無」の状態になる
ありのままで完全です
人は常日頃感じていることを現実に引き寄せると言います。
自分の足りない面に目を向けて、それを補うように努力を積み重ねても、結局は足りない面というのが意識にあるので、足りない現実が続いてしまうそうです。
人生を好転させる方法として大木ゆきのさんの「宇宙は逆さまにできている!」(KADOKAWA)を購入しました。
人はそもそも完全な存在なのです。
そのうえ豊かな宇宙から様々な恩恵も受けているのです。
その宇宙を信頼して「ありのまま」の自分でいるだけで、想像を超える豊かな人生を歩むことができるというのが本書の肝にあたる考え方です。
まず既に満たされているという考え方がこれまでの自分にはないことでした。
今まで自分なりにできることを精一杯やってきたつもりです。
しかし、そこには常に欠乏感がありました。
自分の人生はこのままで良いのだろうか?という思いが強く、不安があるから頑張っている状態でした。
欠乏感を埋めるための行動を繰り返してばかりだったので、それでいつまで経っても満たされなかったのでしょう。
いわば「ありのまま」ではない状態になろうとして頑張ってきました。
大木ゆきのさんの世界観だと、これは豊かな人生をおくる方法から逆行しているのです。
まずは「ありのままで完全です」を声に出し続けることです。
夜空を見上げて思うこと
ツレを自宅に送ったときに、たまたま夜空を見上げたときのこと。
広がる曇り空の隙間から星空が瞬いているのが見えました。
私はそのときツレの車いすを押していたのですが、つい足を止めて星空に魅入ったのです。
今後ツレとどうなっていくのだろうか…。
仕事も最低限のことはやってきたつもりだけど、この仕事はやりたいことでも無いし、中途半端な気持ちで多くの時間を割いている状態なので気分が冴えません。
そして、いまの仕事に意欲が湧かないと思っている自分はまさに言い訳をしながら生きているようで、なんてカッコ悪いのだろう・・・とも思うのです。
星空を眺めていると、「無」の状態になっていました。
それでパッと意識が切り替わったのです。
欠乏感が常にあったけど、家族は皆元気だし、ツレもいる。
冴えない状態だけど仕事もちゃんとある。
それだけで既に充分ではないか・・・。
頭の中を「無」の状態にすることで、そのように思えたのでした。
嫉妬が湧いてくる
前の職場にいた同僚にお子さんが生まれたそうです。
前の職場では彼は正規職員で、私は臨時職員でした。
年齢は7歳くらい離れており、彼は年下です。
大学を出て少しの期間を置いて正規職員になり、結婚をして家庭を築いている彼と、高校をやめてひきこもって、やっと26になって働き始めて、正規職員になれたのは30代前半。
そしてツレは難病を患っている。
どうしてこうも彼はとんとん拍子に進んで、私は逐一人生で躓いてしまうのだろう・・・。
そんな嫉妬心をずっと抱えてきました。
彼が内心で幸せなのかはわかりませんが、表面上では彼の方が恵まれているように見えます。
しかし、きっとこれまで遠回りしてきたことで、私は彼が経験していない何かを得ている可能性もあります。
そして、ツレとこれまで病気のことで奮闘してきたからこそ、ほかの恋人とは違う味わいのある濃い関係が築けているかもしれません。
「ありのままで完全です」
きっと私は満たさているはずだから、恥じることなく誇りを持とうと思うようにしました。
結局また私は他人と比較をしてしまいました。
こんなときこそ「アホらし…」と言って笑い飛ばして「ありのままで完全です」と口ずさむのです。
なにも考えない
このようにまだ「ありのままで完全です」の心境には至っていません。
ここで充分に満たされていると思えるようになるための方法をひとつ紹介します。
「宇宙は逆さまにできている!」の中で紹介されている方法が、なにも考えずに「ぼーっとする」です。
本の中では「ぼーっとする」適切な目標時間は10秒間です。
その間なにも考えないことで人はネガティブに陥ることを防いで正気に戻れるということです。
さきほどツレの自宅で星空を見上げたときに気持ちの切り替えができたのは、まさに思考が星に集中して「無」になれたからだと思います。
不安感は思考の中から生まれます。
その思考を止めて「無」の状態になることで、自己肯定感が高まって宇宙とのつながりが明確になり、本当に自分がやりたいことが浮かびあがっていくそうです。
本当は10秒とは言わずに10分!と、言いたいところですが、いきなり10分と言われても難しいので、まずは10秒からです。
10分ではなく10秒でも「無」の状態になれれば効果は現れるそうです。
10秒間ぼーっとするタイミング
さてこの「ぼーっとする」タイミングについてです。
良からぬこと、ネガティブなことが頭を過り、後ろ向きになったときに「ぼーっとする」とネガティブな考えが止まります。
だから私の場合、先ほどの昔の同僚と比較して落ち込んでいるタイミングで考えをパッと止めてみると効果が高まるはずです。
何度も言いますが、必要なのは宇宙を信頼して委ねるということです。
その信頼感を高めるための効果的な方法が思考を止めることです。
不安は自分の人生に対して不信を抱き、委ねていない状態なのでしょう。
だからその不信の種を「無」になることで防ぐのです。
まずは「無」の状態を10秒間からものにしていこうと思います。