本の実践

「褒めるという眼鏡」と「減点の眼鏡」

褒める眼鏡を身につける

壮大に自分に返ってくる


人の悪口を言うと自分に返ってくると言われていますが、この頃その理由が何となく解ってきた気がします。

職場の同僚の受けを狙って他の同僚を否定的に見て、悪口に近い話をしてしまうことが最近増えてきました。

その場では受けが良いのでつい言ってしまうのですが、これが後々自分に悪い意味で効いてきます。

職場を早めに退社したときにこんなことを考えてしまうのです。

「あ~…俺が帰ったあとに文句言ってんだろうな…」

これが思い過ごしが真実かはどうでも良くて、なぜこのような発想が生まれてしまうかを考えると、やはり自分が同僚をそのように見ているから、同僚も同じように見ているだろうという発想になってしまうからです。

NLPで学んだこと

昔NLPという神経言語プログラミングのセミナーに参加したことがありました。

NLPとは、そのセミナー内で言われていた説明では、脳の取り扱い説明書のようなものです。

そのセミナー内で言われた言葉を今回思い出しました。

それは人の脳というのは癖があって、自分に厳しくして他人に優しくするという使い分けはそもそもできないそうなのです。

それは脳の癖であって、厳しい発想をする人はその考え方しかできないのです。

逆も然りで、自分に優しい人は他人に対しても優しくするそうです。

斉藤一人さんというかの有名な銀座まるかんの創業者であり、長年長者番付の上位に君臨し続けてきた実業家がいます。

その方が「白光の誓い」というものを立てて本の中で紹介しているのですが、その一節に「人の悪口は決していいません」というフレーズがあります。

私はこの頃、斎藤一人さんの教えをひたむきに実践し続けてきた初心の気持ちを忘れています。

原点に戻るのです。

これから人の悪口は言いません!そのように決意すると気分が楽になりました。

人が自分のことをどう言っているかはどうでも良いのです。

ただ悪口を言うことで自分の中で溜め込んでいる徳というものが無くなっていく気がします。

だから、まずはその徳が漏れ出る裂け目を閉じていきます。

中野裕弓さんの本に後押しされる

考え方を穏やかにするヒントを見つけました。

それは「世界でいちばん自分を愛して」中野裕弓著(日本文芸社)の中にありました。

それは、どんな状況の自分も肯定し、その行動の中に何か「かっこいい」ところを見つけて称賛することで、自分をいつも「褒めるという眼鏡」で見る習慣がつくようになるということです。

一旦その眼鏡が身につくと、他人を見たときに同じく相手の素敵なところ、また褒めるところがよく見えるようになるそうです。

その逆も然りで、「自分に厳しい」と自分をいつも「減点の眼鏡」で見るようになり、同じく他人をいつも減点で厳しく見るようなクセがついてしまうのです。

「自画自賛」は愛にあふれる行為なので、徹底的に行うことを本のなかで勧めていました。

藤山勇司さんの本から学ぶ

人に対する優しさや慈愛の精神が私の中から失われつつあるような気がします。

私は自分だけではなく、他人に対しても優しくありたいのです。

だから、まずは自分を褒めるところから始める必要があります。

「褒めるという眼鏡」が板についてくれば、湧き上がる発想がいまの意地の悪いものから人の良いところに目が向く慈悲の精神へと変わっていきそうです。

そこで、もうひとつお勧めなのがこちらの本です。

「自分をホメればすべてがうまくいく」藤山勇司著(実業之日本社)

表紙を無くしてしまったので中表紙の部分を画像に載せます。

この本の著者の藤山勇司さんが好きで、いっときこの著者の本をよく読んでいました。

兼業「大家さん」で幾つかの本を出した人ですが、それらの本の中でもこの本は異質で、サラリーマン時代に藤山さんがうつ病に罹り、そこから復職してうつ病から回復してくまでの過程を記した本なのです。

その中でキーになるのが「褒める」ということです。

自分を褒めることで内面に芯ができて人と比較しなくなり、心が安定していくようになったということです。

著者がうつ病にかかった原因は、能力が高い先輩職員と自分を比較して焦りを感じたことが主な原因だったようです。

立ち直る過程で、著者は自然と出かけることができた自分、行きつけの喫茶店を作ってそこに置いてあった漫画をゆっくりながらも読むことができるようになった自分、できなくなったことができるようになっていった自分に対してひたすら褒めていったそうです。

おそらく精神状態が悪化していった原因は他人との比較からくる自責の念です。

褒めることができるようになったことで、意識が他人との比較から過去の自分との比較に変わっていったのだと思います。

人間の意識は同時に二つのことを考えることができません。

褒めている間は、けなすことができないのです。

比較してけなす意識を褒める意識に変えていくことで、メンタルヘルスが復調していったのだと思います。

改めて、またこの本を読んでいこうと思います(これで読むのが7回目)。

悪口をやめて自分を愛することで、本来の自分を取り戻していこうと思います。

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