本の実践

最高の体調のガイドライン

進化論に基づいて不要な苦しみを排除する

最高の体調より

久々に「最高の体調」鈴木祐著(クロスパブリッシング)を引っ張り出して、ちょこちょこつまみ食いで読み返してみました。

この本は進化論(人間の進化に適した)に基づいたテクニックとアイデアによって、体調不良の改善やメンタルの改善方法を紹介した本です。

本来人間は狩猟採集で食糧を確保し、太陽と共に暮らし、少数の仲間と語り合うという環境の中でこそ最高のパフォーマンスを発揮していました。

ところが文明が栄えたことにより、ヒトと文明との間でミスマッチがおこり、心身の不調をきたした状態となっているのです。

体調不良を解消する数多くのテクニックを紹介した本書ですが、本の末尾に紹介したテクニックに優先順位をつけたガイドラインというものが掲載されています。

テクニックを効率的に実践していこうと思ったので、ガイドライン通りに実践してみようと思います。

ガイドラインの概要

まずは炎症の改善についてです。

炎症反応は体にダメージが起きたときに発生するものです。

しかし体の内部で、炎症反応が常時発生していることがあります。

それは内臓脂肪や睡眠不足などが引き金となって炎症がおこっている状態です。

その炎症レベルを低下させるガイドラインが以下になります。

自然との接触を増やす

デジタル断食

友達づくり

食物繊維の摂取

夜中にパソコンやスマホは使わない

睡眠の改善

友達と運動する

発酵食品

プロバイオティクス

呼吸法

リアプライザル

 

続いて不安感の改善についてです。

不安障害の患者数は各国の近代化のレベルに対応しています。

いわゆる先進国と呼ばれる国では不安障害の患者さんが多いわけです。

よって不安も立派な「文明病」なのです。

というわけで、不安を軽減させていくガイドラインは以下になります。

価値観を固める

PPAの下位分析で細かいプロジェクトに分解

「3のルール」で毎日の計画を決める

イフゼン・プランニングに落とし込む

インターバル形式で実践

「メタ認知」を使ってプロジェクトのレビュー

大自然に触れる・小説・映画に触れる

マインドフルネス

PPAとか「3のルール」とかイフゼン・プランニングとかよくわからないテクニックは手順が多く複雑そうで面倒だなと思いました。

この「最高の体調」を私は何度か読んだのですが、全くこれらは頭に残っていませんでした。

だから粘り強く読み返して実践してみようと思います。

というわけで、これらのガイドラインの内容を実践しながら、その報告を今後の記事で行っていこうと思います。

ちなみに、これらのガイドラインをこなすことで幸福になれるわけではないそうなのです。

ではいったい何のためのガイドラインかと言うと、文明と遺伝のミスマッチを解消して「不要な苦しみ」を減らすための手順というわけです。

最終的に本の中でも、幸福になるための結論として提示されているのは他者への貢献でした。

私は幸福な人生を送りたいので、「幸福にはなれるわけではない・・」という言葉に出鼻を挫かれた気分ですが、不安障害などは私の中に残っている要素なので(ひきこもり時代から私の内面に残っている)、ガイドラインは私にはやはり有効と思われます。

価値観を固めるについて

そもそも不安を感じる原因は未来の自分と現在の自分の姿がかけ離れているからです。

狩猟採集から農耕民族に移行していく時期に人間には未来という概念が生まれ、そこから未来に対する不安というものが生まれてきたそうです。

価値観が多様になっていくと将来像というものがブレてしまい、先の見えない不安が生まれます。

それが「ぼんやりと感じる不安」になるのです。

ちなみに私はいまだに独身であり、家庭を持っていません。

自分でも人生の固定されたレールから外れているなと感じますし、そのことで不安も感じるわけです。

このままで私の人生は良いのだろうか・・と感じることも多く、なかなか寝付けない日もあったりします。

20年以上前にカウンセリングで精神療法の先生に生きる意味を尋ねたことがありました。

 

「生きる意味は・・・子供を産んで育てることです・・・。」

 

えっ?ということは、独身で子供がいない私には生きる意味がないということ?

また家庭があっても子供のいない夫婦もザラにいるわけですから、その点からも生きる意味というのは多様になってきていると思うのです。

多様になっていく価値観によって「ぼんやりとした不安」を感じているわけです。

そのための解決方法が「未来を現在に近づける」ということです。

その方法が価値観を固めるということです。

そうすることで未来の自分に対してリアリティーが生み出されていきます。

価値に沿って生きるほど日々の悩みは消え、自然と自分をいたわる行動が増えていきます。

「最高の体調」鈴木祐著(クロスパブリッシング)

価値観を定める作業を行うことで、現在と未来への道筋を作っていくということです。

というわけで前置きが長くなってしまいました。

今回は「価値評定スケジュール」というものに取り組んでみました。

これは人生の重要な12種類のジャンルについて、どのような理想的な行動をとっていきたいかを文章で現して認識するワークです。

12種類のジャンルは家族、結婚・恋愛、子育て、友人・対人関係、キャリア・仕事、自己成長、余暇・レジャー、スピリチュアリティ、コミュニティ・社会生活、健康、環境、芸術です。

これらのジャンルで理想や大切にしたいことを書き出します。

そしてこれらのジャンルの「重要度」と「一致度」を10点満点で採点していきます。

「重要」だけど「一致度」が乖離していると、自分の価値観に背きながら生きているということになり、日々の不安は高まっていくということです。

↓価値観を書き出し、重要度と一致度を点数にして付け加えました。

実践の結果、人間関係に関しては「愛」や「寛容」や「肯定」を重視しており、社会活動の面で重要だけど思うようにいっていないという予想通りの結果となりました。

特に驚きもそれほどなかったので、次にPPAの下位分析を実践してみます。

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