本の実践

最短で成果を出す方法を「最強の成長術」から学ぶ。

最強の成長術を参考にする

「最強の成長術」ブラッド・スタルバーグ、スティーブ・マグネス著(ダイヤモンド社)読了。

肉体的にも勉学の面においても人間が効率良く成長していくポイントがこの本の中で紹介されています。

本書の肝の部分を書き出すと以下の3つとなります。

負荷+休暇
自分に合ったルーティンを作り、1日を自分で設計する
目的を設定する

負荷について

まず負荷に関しては時間をかけて努力をすれば良いということではなく、「意図的な練習」をしたかどうかにかかってきます。

また負荷や努力をする時に同時並行のマルチタスクだと、いらない情報を除外する能力やパターンを認識する能力、また長期的な記憶力も振るわなくなってくるそうです。

これは意外でした。マルチタスクの方が集中力が続かなくなってきた時や頭打ちになったときの逃げ道ができそうなので、同時並行で作業を続ける方が効率的に時間が使えると思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

多くのことをものにできている人はシングルタスクで、一個一個の分野に集中して取り組んで物事に熟達しているようです。

私はマルチタスクで物事を進めようとするタイプなので、それだと中途半端になってしまい、結果的にどれも自分のものにならないわけです。

「意図的な練習」に関しては以前読んだ「驚くほど成長する仕組み」坂田公太郎著(扶桑社)の中でも、本を読む時にはその本を読む目的を明確にして読み始めると、それが情報選択のフィルターとなるため、時間を節約しながら学ぶスピードが上がっていくということが書かれていました。

↓驚くほど成長する仕組みはブログ初期の頃に紹介していた本です。

だらだらと目的を意識せずに勉強や練習をするのではなく、なぜそれに取り組むのかを意識したうえで学習と実践を繰り返すことが短期間での成長につながりやすいのです。

つまり効果的な学習方法は「意図的な練習」をシングルタスクで取り組むということです。

休暇について

アスリートに関していうと負荷と休息を交互に繰り返すことを「ピリオダイゼーション」と呼ぶのですが、鍛えたい箇所に負荷をかけた後に回復するまで休息をとり、体が慣れたら前回よりもやや強い負荷をかけることが「ピリオダイゼーション」の理想のサイクルなのです。

このアスリートの緩急をつけたトレーニングは創造性などの知的作業にも当てはまり、高い集中力を持って仕事に没頭し、次に仕事のことは一切考えない休息の時間を過ごした方が、その後に不思議なひらめき(アハ体験)が起きるそうです。

すこし話が逸れますが、作業を行なって休憩をとるときに携帯電話を見てしまうと、今度は意識がネットに集中してしまうので、休憩としては効果がないそうです。

よって効果がある休憩のとり方は、ぼーっとすることなのです。

そうすると意識が分散されるので、脳の休息になるのです。

話を「最強の成長術」に戻すと、本の中では作業時間に50分かけたら休息を7分とるタイムスケジュールが理想で、それ以外の脳を休息させる効果的な方法としては瞑想や散歩、睡眠などを推奨していました。

ここまでをもう1度まとめると「意図的な練習」シングルタスク短期間に集中して取り組み、集中したあとは休息をとってぼーっとするプロセスが最も上達がしやすいということです。

ミニマリストの効果

効率よく成長していくための3つのポイントのうちの一つ「自分に合ったルーティンを作り、1日を自分で設計する」に関しては、集中できる時間に必要な作業を行う、また無駄なことを生活の中から省いて「決断疲れ」を避けたうえに、自分に合った効率的な習慣(無駄を省く)を設定していくことが大事であるということが説かれていました。

そこで本の中でも出てきたキーワードの一つがミニマリストです。ミニマリストの効果は時間の効率化です。

部屋にあるものを極力最小にすることのみをミニマリストと呼ぶのではありません。

限られた人生の中で、取り組むことを絞るのがミニマリストの本質です。

「決断疲れ」に関しては、人のエネルギーには限りがあって、決断にはエネルギーを要します。

そのために日常の瑣末は決断を回避してエネルギーを節約し、自分が大事だと思うことにエネルギーを費やすために、なるべく重要ではないことは定型化して決断することを避けるのです。

「決断疲れ」を回避するための代表的な習慣が私服の制服化です。

朝なにを着るかを考える作業も決断なので、それを回避するために、同じ服を数着買っておくのです。

また食べるものに関して決めておくのも「決断疲れ」を避ける手段になってきます。

自分にとって不必要だと感じることはなるべく端折ることでエネルギーをシングルタスクで一点集中で注いでいく。

そのために1日の過ごし方をデザインするのです。

目的を設定する

私にぴったりのテーマ。目的を設定することで、人生から不必要な行動をなるべく排除していくという意図です。

人生に目標を設定していないと行き先が定まらずにフラフラしてしまうということです。

一方でスピリチュアルな本などでは、目標を設定してしまうと自分の思考の枠組みの人生しか送れなくなってしまうので、「思っていた以上」の豊かな人生を送ろうと思ったら先のことはそれほど考えずに、ひたすら楽しいことや心地良い感情を味わう日常を送った方が、その感情に似通った出来事を引き寄せるようになるという考え方を紹介している本もあります。

目的とは社会的な貢献などのことで、それは自分のためだけではない他人を巻き込んだものなのです。他人を巻き込んだ方が自分の持っている力以上のものが発揮されるのです。

「最強の成長術」にのっとった考え方だと、他人に貢献できるような長期目標を据えて、その期間の間に細かな短期目標を設定します。

短期目標を据えてハードルを下げたほうが、長期目標の達成度も高まるそうです。

また短期目標を達成したときには自分を褒めたり、ご褒美を設定した方がなお良いそうです。

理想的な成長のプロセスをまとめると、目的を設定「意図的な練習」短期間にシングルタスクで集中して行い、合間でぼーっと休息をとることです。

そしてなるべく些細な決断を避けてシンプルな生活を送るために生活を定形化することでエネルギーを短期目標に注いでいくということです。

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