人間関係

責任感と「格」を取っ払う意識は年齢と関係がないという話。

責任感と年齢

13歳のトリーシャ

ひきこもり時代から立ち直ったとき、私はまだ若かったのです。

若いから社会で何かを成し遂げることは不可能だと思っていました。

しかし、その発想が私を制限するマインドブロックだったことにこの年になって気付きました。

まだ経験が足りない。

力が足りない。

そう思い込んでいました。

経験値だけではなく、年齢で自分を制限していたのです。

「シリコンバレー式 超ライフハック」デイヴ・アスプリー著(ダイヤモンド社)に13歳のトリーシャ・プラブという少女のお話が出てきます。

トリーシャさんは、ある日11歳の少女がネットいじめを苦に自殺したことを知り衝撃を受けました。

そこからトリーシャさんがネットいじめを調べてみると、他にもネットによるいじめで自殺をした青少年がたくさんいることを知り、行動をおこす決心をしたのです。

トリーシャさんの秀逸な点は大人や権威にいっさい助けを求めなかったところです。

彼女がそこで何をしたかというと、「リシンク」というアプリを開発したことです。

「リシンク」とは有害・攻撃的とおぼしき投稿を見つけ出すと、投稿者にそれが与えるかもしれないダメージを伝えて、考え直すことを促すアプリです。

そして「リシンク」によって93%の少年少女が有害な投稿を思いとどまったとのことなのです。

責任感を持つこと

「シリコンバレー式・・」の中では、他者を気遣う人が持つ4つの特性というものが紹介されていました。

それは「率直さ」「思慮深さ」「責任感」「結果志向」です。

またこの中で、多くの人に共通して足りない特性が「責任感」なのです。

責任感とは問題を見つけた時に解決するための行動をとることです。

我が職場を振り返ってみます。

「責任感」をもって仕事に取り組んでいる人は少ないことに気づかされます。

会議の席での提案を控える。

問題に気付いていても、同僚との軋轢を生み出したくないから意識をそこから逸らして見なかったふりをする。

そして何かに取り組むときに「誰かやってくれますか?」と尋ねても、私は含めて誰も手をあげようとしない。

またプライベートでも忘年会を催そうとしたときに誰も幹事を引き受けようとしない。

 

友達
久々に忘年会やりたいね!
そうじゃね!ずっと我慢してたもんね!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でぇ!?

そこから誰も行動に移そうとしないのです。

40を超えた私が責任について意識するようになったのは本当に最近のことです。

自分の人生だけではなく、仕事に関しても誰かに頼るのではなく、自分でことを進めるという責任の意識を持つだけで、一歩抜き出た存在になることができそうです。

それだけ何か問題が起きたときに他人事と考える人が多いということです。

「リシンク」を開発した13歳のトリーシャが特筆していたのは、自分で事を進めて、責任を引き受けたという点なのです。

自分で行動することを決めたことで、多くの少年少女に影響を与えることができるようになったのです。

13歳の子供にできたことが私たちにできないわけがないのです。

本の中では最後にマザー・テレサの言葉で締め括られていました。

リーダーを待つのはやめなさい。あなたが立ち上がればよいのです。

「若いから・・」「経験が足りないから・・・」という理由で立ち上がらないのは誠にもったいない話です。

子供に影響を受けた話

もう一つ影響を受けた本があります。

それは「マーヤの自分改造計画」マーヤ・ヴァン・ウァークネン著(紀伊國屋書店)です。

内容はスクールカースト制度の底辺にいた著者のマーヤ・ヴァン・ウァークネンが学校の人気者なるために奮闘する内容です。

身形を変化させるところから始めるのですが、次第に勇気を振り絞って学校内の「格」を飛び越えて自分からいろいろなグループとの繋がりを築いていきます。

身形云々が最初は話の核になっているのですが、最も大事なのがセルフイメージになっていた「格」の部分、つまり意識している「身分」をいかに勇気を振り絞って取っ払っていくかという部分になっていきます。

おそらく誰しもある「私はこのぐらい・・」というアイデンティティを変えていこうと奮闘する実際の体験談です。

何度も他の記事で紹介した本なのですが、私はこの著者の勇気に感動しましたし、学ばさせてもらいました。

「私はこのぐらい・・」というマインドブロックやセルフイメージの問題は学校だけの問題ではありません。

社会に出てからも自分の中にある「格」というものに人は縛られます。

その「格」を取っ払うために人は努力を繰り返していくのです。

「格」を取っ払うために努力を続けても頭の中にある「格」の存在に気付かずに何も変わらないままに徒労に終わってしまうこともありますし、「格」によって端から諦める人も大半だと思います。

私はマーヤさんやトリーシャさんのようになっていきたい。

若い女の子たちから著書を通して学ばさせてもらったのでした。

 

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