サポートチームづくりのための人間関係の築き方
友達の作り方がわからない
私はひきこもり生活を送っていました。
と言っても、まるっきり部屋から出られない生活だったわけではなく、病院と本屋には行くことはできました。
だから「社会的ひきこもり」という状態だったのかもしれません。
十代の頃は、全日制の高校はやめて通信制の高校に通っていました。
しかしほぼ誰とも交流を持つことはなく、お昼も隠れてコソコソと学校近くの立体駐車場の物陰に隠れて食べていました。
そこから社会復帰するまで6年かかりました。
復帰と言っても、厳密には復帰への第一歩と言った方が良いのかもしれません。
そのときに働いたわけではなく、ひきこもりの人たちが通うフリースペースに行けるようになった程度でした。
しかしこれが私からすると大きな一歩でした。
17歳の頃に突然体が動かなくなり、そこから人が怖いという感情が生まれ、誰にも会いたくなくなってしまいました。
ひきこもりのフリースペースに通い始めたのが23歳のときだったのですが、その頃の私はフリースペースのメンバーを出し抜くことしか考えておらず、友達というよりも、彼等はライバルという意識が強かったのです。
26歳になってやっとパートの仕事ができるようになりました。
社会的ひきこもりの期間で私が失ってしまったのは、人との繋がりの持ち方でした。
友達の作り方がわからなくなってしまったのです。
それまでライバルだったフリースペースのメンバーはかけがえの無い存在なのかもしれないと気付き、30過ぎてから関係を見直すようになっていきました。
あれから10年以上の月日が経過しました。
しかし、それでも友達のつくり方はわからないままで、人といるより独りで過ごしている方が圧倒的に気が楽なのです。
そして40を超えた現在、このままの人生で良いのか?という疑問が湧いてきました。
2023年の目標
ところで一流のアスリートは、トレーナー・動作を解析する分析官・専属の料理人・治療家などを雇って、多職種でサポートをしてもらっているイメージがあります。
一流のアスリートですらそれだけの専門家の力を借りているわけです。
それなのに特にこれといった才能を持っていないと思われる私が、丸腰のスッポンポンで生きているのは無謀に思えます。
私も日常生活を支えるサポートチームが欲しいのです。
具体的ではありませんが、2023年はサポートチームを構築して飛躍していきたいと思いました。
例えば「ツレと私の体をケアするトレーナーのような存在」「時間を作るための家事代行さん」「副業のコーチ」「資産形成のアドバイスを行ってくださるファイナンシャルプランナー的な?人」「ツレの生活を支援するヘルパーさん、ガイドヘルパーさん、移動支援、ボランティアさん」「ツレの治療家」「私のメンタルをケアしてくださる精神療法家的な人」「懇意にしてくださる不動産屋さん」などなど・・2023年の1年でこれらの専門家の方々の協力体制を作っていきたいと思いました。
このようなメンバーを揃えようと思ったらお金がかかるな・・・・いや、その前に忘れてしまった友達(人間関係)の作り方を取り戻さないといけないなと思ったのです。
人間関係の築き方
さて、私は対人恐怖症になってから人付き合いが極度に苦手になっていたことを忘れていました。
そこで泣きつくように「最高の体調」鈴木祐著(クロスメディア・パブリッシング)に手を出したのです。
「最高の体調」鈴木祐著(クロスメディア・パブリッシング)
わかりました・・・でぇ、どうしたら良いの?
読み進めていくと、とても良いことが書いてありました。
人間の認知リソースには限界があり、友達が多ければ多いほど幸福感が高まるかと言えばそうではないとのことなのです。
ひとりの親友さえいれば健康や幸福感のメリットは充分ということなのです。
・・・・・・・なるほど。
心を許せるような親友は一人いれば充分ということもわかった。
では、どうすればその親友を作れるようになるのか?という話なのです。
ページをめくると、そのコツとして「時間」「同期」「互恵」がポイントらしいのです。
互恵について
「時間」と「同期」については実際に「最高の体調」を読んでいただいて、その真意を掴んで頂いたら良いと思います。
私が「最高の体調」を読んでいて1番大切だと思ったのがこの「互恵」でした。
シビアな話になりますが、人間は生きていくために必要な利益を与えてくれそうな相手を選ぶのです。
わかりやすく言うと情報やお金や技術を与えてくれる人などです。
しかし、それ以上にもっと強力に相手に与えられるものがあって、それが「信頼」です。
「セルフディスクロージャー」というワードがあります。
これは自分の悩みや秘密を隠さずに打ち明ける行為という意味で、相手に対して「信頼している」という行為にあたります。
ここで問題はこの「セルフディスクロージャー」を成功させている人が少ないという点です。
なぜかというと、自分の話を伝えるさじ加減が難しいからです。
職場で年齢から私のプライベートのことまでズケズケと聞いてくる同僚がいます。
その同僚は家族関係について「あけすけ」に話をするのですが、私からするとそれが話しすぎに感じるのです。
人によってこの「セルフディスクロージャー」の基準は異なると思います。
その同僚からすると、私のセルフディスクロジャーは狭くとっつき難いと感じていると思います。
「最高の体調」ではこのセルフディスクロージャーを効果的に行うための話題を10種類あげていました。
この10個の話題は適切なセルフディスクロージャーを促進し、「友達」としてのランクを上げる効果を持つ内容とのことです。
実際のその10個の内容は本書に目を通して頂けたら良いと思います。
大人になってからの友達作りは難しいという固定観念が私にはあるのですが、これから人付き合いが深められる人間になっていきたいと思います。
↓こちらはマンガ版。