過去のお話

私は元ひきこもり。

未来のことを考えて憂う

「できそうなことリスト」なるものを作ってみましたが、自分を変えて、体調を良くしてその先に私は何がしたいのだろう…と今更ながら考えています。

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フワフワしてる…。地に足が付いていない…。

まさにこれらの言葉は私のことを端的に表しているのかもしれません。

 

私は昔ひきこもり生活をおくっていました。17歳のある朝突然学校に行けなくなり、そのまま人に会うことができなくなってしまったのです。

それから23になってフリースペースなるものに通い始め、26になってパートの仕事を始め、フルタイムの非正規雇用の仕事に就くことができました。

その後一旦辞めた職場を半年後に再び復帰しました。33歳の頃でした。一度私を送り出した同僚たちからは総スカンです。

一度辞めた職場にまた戻るって自分でも訳がわかりません。なぜそのようなことをしてしまったのか。ただ外に出て勝負をする自信が無かったからとしか言いようがありません。

ひきこもり時代

学生時代。ある日、突然心が折れるようにして学校に行けなくなり、そこから仕事もできずに人にすら会えなくなる状態となって、社会で生きていく自信を失ってしまいました。

それを取り戻すために少しずつできることを増やしてきたつもりでしたが、5年以上かけて仕事に取り組み働く自信を取り戻そうとしたつもりでも、33になってもビビったままで、結局元の環境に戻ってしまったのです。

自信は経験で付けていくものだと思っていましたが、それだけでは足りないのかもしれません。

無理矢理にでも自分を信じるか、経験した事をもっと言葉で認める作業が必要だったのかもしれません。言葉って大事なのですね。

この33歳の出戻りした時期にツレの病気が進行してしまいました。

ちなみにツレは元々進行する可能性がある神経の病気を抱えており、付き合った当初は自力で歩いていたのに、とうとう歩けなくなってしまいました。

そして非正規職員のままという自分の状況。本当に人生が終わったと思いました。

そこで、やっと気付いたのです。

今まで苦しむ道を進んでいけば成長できると思っていたのですが、苦しむより楽しみや喜び、好きな事をしていく人生を歩んだ方が結果的に上手くいくということ。

それから様々な本を読み漁って色々なことを学び、日常の習慣に取り入れていこうと思いました。

それで変わったのか?

同じことを経験していても、その経験の捉え方は人によって異なるのです。

ひきこもり経験者でも、自分のこれまで人生の来し方を省みる人もいれば、省みない人もいるのです。

「私は社会でやっていく自信がもてない・・」

人に相談をするとよくこのような返事が返ってくることがありました。

「そんな自信もってやってるやつっておらんじゃろ・・。」

自己効力感という言葉があって、それはひとつの課題に対して自分なら「できる」と思う意識のことです。

経験を積むば自然と自己効力感が高まっていくこともあると思うし、私の場合は26から33まで仕事を続けても、結局未知の職場に対してビビってしまい出戻りをしてしまいました。

となるとやはり意図的に自分で自信をつけていくしかありません。だから先ほど触れたように言葉で「自信を持つ」と決めるのもひとつの手だとは思います。

また自信を持つことが難しければせめて自分を貶めるようなことは言わないということを決めるのです。

今もツレの病気は改善の兆しが見えませんが、同僚には感謝し、いまの仕事を大切にしようと思えてきました。

そして何より人生で楽しめることが増えてきました。内面は年々豊かになってきている気がします。

昔スペインの巡礼に行ったことがありました。14時間以上かけて大阪からパリまでのフライトでした。

飛行機の座席のモニターにはGPSの様な現在地を表す地図が設けられているのですが、私の乗る飛行機がロシアの上空を飛んでいたのです。

窓からの景色を見下ろして信じられない気分になりました。ずっと家から出られなかった自分がロシアの上空を飛んでる…。泣きそうになりました。

「自分にはできない…」と思い続けた10代から20代。

だから、いまから好きなことや楽しいことをたくさん経験してくすぶってた時期を取り戻していきたいのです。

ひきこもりから脱した自分を誇る

立ち直るまで時間はかかったにしろ、ここまで人生を立て直してこれたことが凄いことなのだと思えるようになりました。

無理やりそう思い込もうとしたわけではなく本当にそう思えるわけです。

ひきこもりから脱出して相当な期間を経ても、いまだに付き合える人はひきこもり経験者達が通っているフリースペースで知り合った元メンバーばかりです。

このことが劣等感というか、似たもの同士が固まっているというか、自分は真の意味でまだひきこもりを克服できていないのではないかと思っていました。しかしフリースペースの元メンバーである彼等も、仕事の面ではまだ不遇な立場であっても変なことをせずに真面目に生活しているわけです。

それだけでも充分に私たちは胸を張って生きていけると思うのです。

それらのことに気付いて、今日は仕事終わりにツレに連絡して、興奮しながら電話越しにそのことを伝えました。

 

 

ツレ
・・・・・・・すごいね・・・・。

 

 

・・・・・・・・・・・・・ほんまにそう思っとる?

 

 

本当に「すごい!」と思っているのか?いまひとつ彼女の言い方から伝わってきません。

しかし、冷静に考えてみるとひきこもり生活から脱するよりも、半身麻痺になって車いす生活を送りながらも社会で生きているツレの方が凄い。

だから言う相手が間違っていると思いながらも、興奮が抑えられずについ彼女に伝えてしまったのでした。

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