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仮設の映画館。

とある週末近所を散歩していると、ふっと「映画館こっそりやってないかな〜」と思いました。

それは映画を見に行くというわけではなく、やっているかどうかを確認するために見に行ったわけでした。

そのときは既に緊急事態宣言が出ていたのですが、そういうルールを破って営業しているのではないかと内心ワクワクしていたのです。そんな荒くれ者の様な態度を地元の映画館に期待している自分がいた。

しかし予想を裏切って(?)映画館は閉まっていました。閉まっている映画館の出入り口には貼り紙が貼られている。拍子抜け。しかし、そりゃ〜そうだよね…とも思ったのです。

貼り紙を読むと5月に入ったら有料配信で映画を上映するという。それが仮設の映画館です。

(↓仮設の映画館のサイトです)

http://www.temporary-cinema.jp/

この仮設の映画館サイトでラインナップされている映画を確認した。やばい…面白そうだ…。

そしてゴールデンウィークに入って、早速お世話になることにしました。

見たのは友川カズキ主演の「どこへ出しても恥かしい人」

友川カズキさんって映画を見るまで知りませんでした。ただ少し前にトークライブの聖地ロフトプラスワンのサイトでインパクトのあるポスターを見ていたので、映画を見始めてすぐに「あっ、あの人…」とピンときました。

(↓ロフトのサイトです。地方にいてロフトと言っても誰も知らない…)

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/138952

サイトを見返してみるとしっかりと下段に今回の映画の写真が貼られていた。気付かなかった。

友川カズキさんは歌手なのですが、画家でもあるのです。そして、人生の多くの時間を競輪に捧げている人でした。

住まいは狭いアパートで、部屋の中は物が溢れている。ミニマリストの動画や本を見ているせいか、本当にお金の無い人の家って物に溢れているんだな〜と失礼ながらに思ったのでした(ただ生活レベルを上げてないだけ?)。

僕はギャンブルをやらないのでよく解らないのですが、競輪に捧げている時間を歌や絵などの創作活動に使っていたらもっと良い家に住めていたのではないかと思う。それはいらぬお世話だし本人は人生を楽しんでいるように見える。

「50ぐらいまで遊んでもいいな〜。それで50過ぎてから人生について考えたらいい…。特に意味はないから…」と疎遠になりつつある息子に笑いながら話すシーンがあった。印象的だった。

こんな友川さんだが、ライブハウスで弾き語りを行うシーンは圧巻で惹きつけられるものがあった。

日々の飄々としている、カッコいいとは言えない日常を見ていたせいか、歌っている後ろ姿も声も魅力的だった。ただ流れていく日常を見ているだけの映画。だから後半のライブシーンが強調される形になったと思う。

映画の最後はポロっと本音を言ったところで、ばっさり切る様にして突如終わった。

60分ちょっとというやや短めな映画だったこともあり、物足りなさを若干感じたところもあるが、普段は軽口を叩いてふざけている様に見えても、懐に飛び込むのが難しい人なのかもしれないと思う。

友川カズキさんという歌い手を知れただけでも見た価値はあったと思います。

今回全く本について触れてませんが、最近読んでいて面白いと感じた橘玲さんの「新刊 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」(幻冬舎文庫)を貼り付けておきます。

 

 

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