自己免疫疾患と腸の問題
リーキーガット症候群
私の彼女(ツレ)は多発性硬化症という神経の難病にかかっており、両手足の麻痺があって現在は車イスユーザーになっています。
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車いすユーザーの彼女とデート。
目次1 休日の日にウォーキングを兼ねてデート1.1 車いすユーザーの彼女1.2 平和記念公園に社会見学?1.3 車いすを押して歩いている時に気になること1.4 テストステロンを放出することも忘れずに ...
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以前リーキーガット症候群の本を読んで、多発性硬化症の原因を学んだことがありました。
その本には腸が原因と書かれていたのです。
つい最近、難病を克服した人たちの集まりに参加した我々は大いなる刺激を受けました。
実際に難病を克服した人と話をすると希望が湧いてきました。
そこで改めて体のことを勉強しようと思い、こちらの本を手に取りました。
「シリコンバレー式 ヤバいコンディション」デイヴ・アスプリー著(SBクリエイティブ)
脳科学者や生化学者、栄養士などの膨大な数の研究を総合し、100万ドルを投じて自らの体で実践し、効果のあった心身を向上させる方法を紹介している著者が書いた本。
「食事」「睡眠」「照明」などから心身を改善させるアプローチを行って、脳の機能の向上や重金属をデトックスさせる方法、また腸内環境の改善などに著者は取り組みました。
この本の中の「腸を呼び覚ます」という章にリーキーガット症候群についての記述があったのです。
まずリーキーガット症候群とは、タンパク質が腸から血液に漏れ出るもので、いったん漏れ出てしまうと、様々な炎症や病変を引き起こすものなのです。
そのために腸壁を保護する必要があるのです。
腸壁を保護するためには善玉菌にエサを与える必要があります。
善玉菌の餌になるのがプレバイオティクスの食物繊維です。
プロバイオティクスとかプレバイオティクスとか紛らわしいのですが、プロバイオの前にプレバイオを摂取する必要があるそうです。
プロの前にプレで私は覚えることにしました。
プレバイオティクスの食物繊維は善玉菌が好んで食べるものであり、種類としてはサツマイモ・芽キャベツ・アスパラガスなどがあたります。
そしてわずかながらもコーヒーやチョコレートにもプレバイオティクスの食物繊維が含まれているそうです。
コーヒーに食物繊維なんてピンときません。
なんでも摂れば良いというもんではない
しかし本を読み進めていくと、プレバイオティクスの食物繊維ならなんでも摂れば良いというわけではないようです。
穀類と豆類は腸の粘膜を傷つけてしまい、炎症や自己免疫疾患を招いてしまうそうです。
全粒穀物も腸の粘膜を傷つける恐れがあるので、積極的な摂取は控えたほうが良さそうなのですが、食生活の改善などで必ずと言って良いほど出てくるものが玄米です。
しかし、それは全粒穀物に含まれるわけで、どうやら玄米も健康を害する可能性があるということに・・。
ネットなどで調べてみると、穀類の摂取を推奨しているサイトがあるので、いったい何を信じたら良いのか?と話になってきて、まさに情報迷子・・・。
レジスタントスターチ
あれがダメ・・これがダメ・・・。
それよりも何が良いかを調べたほうが良さそうです。
次に出てきたのがレジスタントスターチ。
レジスタントスターチは食べるとなかなか分解されずに結腸まで届き、プレバイオティクスと同じような働きを行うそうです。
冷飯にレジスタントスターチが含まれているということはよく聞きますが、その他にもレジスタントスターチはあるそうです。
・未熟なバナナ(未熟ってなんだ?)
・白い皮のジャガイモ(白い皮?)
・白米が加熱されて冷やされた状態
他にもレジスタントスターチとなる食物はあるのですが、私の料理の技量で口にできそうなものが以上の4つでした。
私はお米が大好きな人間です。
毎回冷飯だときついものがあるので、温めたらダメかなと思い、ネットで調べてみました。
すると一度冷ましてからレンジで温め直すと、冷ましたままよりはレジスタントスターチ量が減るそうです。
しかし炊きたてご飯よりはたくさんのレジスタントスターチを摂取することができるそうなので、安心してレンジでチンしようかと思うのですが、ネットの情報なので玉石混合なわけであり、科学的な根拠は不明なのであります(結局、これが体に良いという思い込みも大きいのではないか・・とも思う)。
心の健康問題について
ツレの多発性硬化症は、腸内フローラの乏しさなどによるリーキーガット症候群から来ている可能性が大きく、リーキーガットの原因として抗生物質の投与や抗菌せっけん、手の除菌ローション(コロナ禍でますます)、食料からくる殺虫剤、そして豆類や穀類の摂取が考えられるわけです。
そして、それ以外にも腸が不健康な状態になることで、心の健康も害してしまうエピソードが本の中で紹介されていました。
被験者をストレッサーにさらすと実際に腸内細菌叢の構成が変化し、有益な菌種が減り、病原性細菌が増えた。
「シリコンバレー式 ヤバいコンディション」デイヴ・アスプリー著(SBクリエイティブ)
つまり腸が荒れることで心の健康も害してしまう。
そして多大なストレスを感じた時には腸がダメージを受けて、それがきっかけでリーキーガット状態となって病気になってしまう可能性もあるということです。
腸と心(脳?)は繋がっている可能性があるということです。
善玉菌に餌を与える食生活の改善も必要ですが、ストレスを排除する生活も必要ということですね。