本の実践

スマホに機能を絞ることが良いことなのか?

携帯電話をコンテナにぶち込む生活

不用意にぶち込むととんでもないことになる

ある冬の日。

その日は全国的な寒波にみまわれ、私の職場の最寄りの電車が積雪によるトラブルにより、大幅に到着時間が遅れていました。

何分後に来るかわからない電車を待って、ただひたすらホームに佇むのは私にとってみたら意味のない苦行です。

よって、私の中ではバスで帰るという一択しかありませんでした。

電車通勤の私は定期を使った方が安上がりになるのですが、バス代を払ってでも1分でも早く帰宅したいと思いました。

日常生活で現金を支払うことはあまりなく、紙幣は数えるぐらいしか持っていません。

ということは携帯電話(スマホ)がなければ、支払いができないのです。

この数日前に私はデジタルデトックスを実践していました。

スマホをコンテナに入れてタイマーをかけると時間が来るまで取り出すことができない代物です。

朝から私は10時間半のタイマーをかけていました。

そしてコンテナから解放される10時間半後の夕方になっても、スマホはコンテナに入れっぱなしにしていたのです。

リュックを開けてスマホを取り出そうとすると、何かの拍子で、コンテナの扉が閉まって10時間半がリスタートされていました。

つまり、深夜になるまでスマホが使えない状態になったということです。

本当に久々に現金でバスに乗ることになりました。

銀行のキャッシュカードもなければ、緊急事態で連絡をとる電話も使えない状態となってしまいました。

本当に不安でした。

 

機能をひとつに絞りすぎることで、貴重な時間が奪われていくという一面も・・・。

こちらの「最高の体調」鈴木裕著(クロスメディア・パブリッシング)という本は「文明病」について語られている本です。

人間の脳や体はほぼ昔から変化はしていないのに、周囲の環境は急速に変わっていき、それらの高い刺激によって、精神的はストレスが高じているという問題があります。

それが「文明病」なのですが、その問題を解決するテクニックが紹介されているのが本書です。

スマホは高い刺激の代表格のひとつであり(超正常刺激と名付けられている)、高い刺激によって脳は単純な刺激に満足できなくなってしまい、より強い興奮材料を求めて暴走してしまうのです。

つまり、なるべくスマホを遠ざけた生活を送った方が生産性が上がっていくということです。

そして超正常刺激となるスマホを遠ざけることによって、脳は落ち着きを取り戻し依存から脱却できるようになるそうです。

スマホの使用時間が長い者ほど社会不安のレベルが高いとのデータや、自宅でスマホを使い続ける人は仕事のストレスが回復しないといった報告もあり、デジタルデバイスが現代人のメンタルに負荷をかけているのは間違いありません。

「最高の体調」鈴木裕著(クロスメディア・パブリッシング)

しかし今回の寒波の日のように、スマホを遠ざけることで生活に支障が生まれることがあるというわけです。

私はミニマリストに対する憧れがあって、機能をスマホに集約させることを良しとしてきました。

スマホがあるから腕時計や財布や本を手放せるようになったし、手元でICカードのチャージや時刻表やGPSなども事足りるようになりました。

しかし、スマホを手にする機会が多くなっていくことで、ネットニュースやLINEの通知、YouTubeを代表とする動画配信を観るようになって、その分時間が吹き飛んでしまうようになりました。

必要なものだけスマホから抽出して、都合よく使うことは私には無理そうです。

超正常刺激と呼ばれる高い刺激に毒されないようにするためには、スマホごと遠避ける必要が私にはあるのです。

そうなると今までスマホに集約していた機能を、分散させる原点回帰が必要になってきました。

今まで何だったんだ・・・。

 

機能を絞らないために必要なこと

集約させていたものを分散させることで、物を取り戻すことにしました。

それはスマホが無くても大丈夫!という状態を目指すということです。

だったらスマホを自宅に置いておけば良いという話になるのですが、流石に家族やツレからの連絡があったときに気付けないデメリットがあるので携帯は続ける必要があると思いました。

そうなるとマネークリップと小銭入れが必要になります。

↓私のマネークリップ。

また腕時計も必要かなと思ったのですが、コンテナに入れたままスマホの壁紙を観ることはできるので、使いづらい(コンテナに入れたスマホはごつい!!)のは確かですが、時間の確認は可能です。

結論として、物を取り戻すことで気付いたことがありました。

1番私が恐れていることは、なにより退屈なのです。

生活に不便云々ではなく、私は生活に退屈を取り戻す必要がありました。

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