本の実践

とうとう朝陽を浴びる

早朝のワーク

土曜日の早朝に目が覚めました。

目覚まし時計を掛けることを忘れていたのですが、目を覚ますと4時20分。

こんな言葉があるのか解りませんが自然覚醒です。窓から外を覗くとまだ夜が明けていません。大きなチャンスです。長袖のシャツに短パンに履き替えてゆっくりと身支度を始めました。

日の出の時間が解らないので、窓の外の様子を見ながらゆっくりと財布や携帯、そして、ワークで書き込んだメモ用紙とライターをショルダーバックに詰め込んでいると、いつの間にか東の空が白くなってきていることに気付き、慌てて家から飛び出しました。

起きることはできたけど、ゆっくり準備してたらいつのまにか夜が明けてたよ!なんて間抜けな話です。

ムラキテルミさんの本によれば、朝陽が顔を覗かせると周囲が黄金色に輝き…なんて書いてあったのですが、東の空は少しずつオレンジ色が滲むように変色していたのですが、自宅がビルに挟まれているので、近隣の建物が障害になっていて朝日が見えずに黄金色も何も解りませんでした。

(↓ムラキテルミさんお勧めの朝陽を浴びるお話)

https://hgtkni13kg.xsrv.jp/%e3%83%a0%e3%83%a9%e3%82%ad%e3%83%86%e3%83%ab%e3%83%9f%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e6%9c%ac-2/

そうこうするうちに夜空が徐々に白く様変わりしていきました。

(川沿いにいると寒い…)

僕がここで1つだけやろうと思っていたことがありました。

それはこの1週間の間でちょこちょこと取り組んでいた「〇〇でなければならない」という、自分の思考を縛る考え方を紙に書き出し、その紙を丸めて火を着けて燃やすワークです。

いくら川沿いの土手でも、火を着けていると誰かに見られたときに「うるぅあーー!何しよんなー!」と怒鳴られてしまう恐れがあるので、人気の無い時間に粛々とこなしてしまおうと画策していたのです。

(なんかドキドキする…)

燃やそうとしているメモ帳は4、5枚あって、それは本当は必要ないのに「〇〇すべき!」と普段から思っていることを書き連ねたリストなのです。

このワークは「人生改造宣言」タレン・ミーダナー著(税務経理協会)に載っていたものですが、果たしてこの本を全て実践した人っているのでしょうか?

101項目があるのですが、提唱したタレンさんですら本当に全部やったのか疑問です。

 

自分を縛る考え方から解放されるためのワーク

さて周囲をうかがいながら着火。こんなときに限ってライターの火が着きません。

慌てる僕。着火してもすぐに消えてしまいます。何故だ!どうした?あっ、そうだ!風だ!

川沿いの土手は風の通り道です。それで火が消えていたのです。回り込んで風上に背中を向けて改めて着火すると難なく火が着きました。すると今度は丸めたメモ用紙になかなか火が着きません。1枚ずつを丸めずに端から火を着けるとすぐに燃え上がるはずなのですが4、5枚を丸めるとなかなかのボリュームになるので火が着きません。

いちいち狼狽えます。隣接するビルから誰かがこの様子を見ているかもしれない。モタモタしていると早朝ランナーが通り過ぎるかもしれない。とにかく不審者だと思われたくない一心でした。これなら紙の表面にオリーブオイルを付けてくれば良かった…。

やっと着いた…。

やったー!着いた!こうなると今度は、人が来る前にさっさと焼けてくれと焦り出します。先ほどはオイルをふり掛けてしまえば良かったと思いましたが、それをすると火柱が上がる様な気がするので、オイルを付けなくて良かった気もします。

僕はインドア派なので、外で火を着けるという普段慣れないアウトドア的作業をするとそれだけで、動揺してしまうのです。なぜここまで人を恐れているのか我ことながらも不思議でなりません。

真面目な話をすると、焼けていくリストを眺めていると、僕の中で凝り固まっている「〇〇しなければならない」という固定観念が溶けていくイメージが自然と浮かび上がってくるのでした。これは新発見です。

灰になりました・・。

 

火を着けて回りの目を気にするならリストに「人から変な風に見られないようにすべきである」「人と同じような生き方をするべきである」等加えておけばよかった。

紙に書くだけで効果があるのだろうかと疑問がありましたが、凝り固まった思考が溶けるイメージが持てただけでも何かしら効果があったのではないでしょうか。そう思いながら、灰になったリストを踏んづけて火種を完全に消して、足で払って完全に燃やした痕跡を消しました。

見上げると、いつの間にか空が明るくなっていました。焼いている間に朝陽が昇り、夜明けを堪能しないままに空の景色が変わっていたのです。一気にすべてをやろうとして色々と詰め込み過ぎなのです。

念願の夜明けなのです。もっとこの環境を堪能しようではないか。落ち着いて周囲を見渡すとスズメの鳴き声が鳴り響いていることに気付きました。一斉にスズメが鳴き始める理由は、朝陽が昇る数十分前の空気が1日のうちで1番澄んでおり、そのことをスズメも解っているので一斉に鳴き始めるとかいう話を、ガン患者が自分で病気を治した体験記で読んだことがありました。

綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込みながら、僕は氏神さまの神社へと歩き始めることにしました。

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