目次
恐れを克服する
「拒絶される恐怖を克服するための100日計画」ジア・ジアン著(飛鳥新社)を今回はとりあげます。
人から拒絶されることを恐れるあまり、チャレンジすることに及び腰になっている人が多いと感じている著者が、「拒絶に対する恐怖」の克服に取り組む様子を描いたのがこの本です。
拒絶は批判、否定、無視といった態度で現され、その行為に直面すると傷付いてしまう恐れのあるものです。
私は人と関わるということは常に拒絶の可能性があると思っていたので、これまでの人生ビビり続けてきました。
しかし、ひきこもり状態から社会復帰をしてみると、それがとても可能性を奪うものと感じてきたので、著者と共に拒絶を克服したくてこの本を手に取ってみたのです。
本の内容としては無茶ともいえる他人への要望をリスト化して、それを1つずつ街に出て実践していくというものです。
例えば以下のようなメニューを著者はこなしていきました。
・飛行機を操縦させてくださいとお願いする。
・飛行機内でアナウンスをやらせてくださいとお願いする。
あえてハードルが高く、要望を受け入れてもらえなさそうなことをお願いしていきます。
この本を読んで私が最も苦手としているものと言って良い、拒絶されることや断ることについて参考になった点に触れてみたいと思います。
断るときには率直に伝える
長々とまわりくどい間接的な言い回しの拒絶は、ますます相手を苛立たせるとのことです。
あいまいな返答を続けていると、頼んだ側は「でも」「あいにく」という言葉が続いた時点で察してしまい、以後の言葉が耳に入らなくなってしまいます。
そして苦々しい気分で最終的な拒絶を予期し、その拒絶にたいしてどう反応するかを考え始めるようになるから、結局うまくいかなくなるようです。
よって断るときには、すばやく率直に伝えることが大事なのです。
率直に簡潔に断る。まったくもって私はこれまで正反対の伝え方をしていました。
ただ、これは著者が住んでいるアメリカだから成立するやり方なのではないか?とも思います。
結局やってみないことにはわかりません。
率直に断ることが万国共通の真理かもしれないし、率直な態度を素っ気ないととられて憤慨される可能性もあります。
だから参考になるというか、断る時の選択肢が1つ増えたといったところです。
自分でコントロールできることのみに意識を向ける
著者の奥さまがGoogleへの就職活動にチャレンジしたときのこと。
6ヶ月に及ぶ準備期間の間で、コントロールできることと、できないことをリスト化してひたすらコントロールできることのみに集中したとのエピソードが書かれていました。
元メジャーリーガーの松井秀喜氏も、人からの批判はコントロールできないことだから気を揉んでも仕方がないという発言をしていたことを思い出しました。
コントロールできることのみに意識を向けるという考え方で、実際に私も気分が楽になった経験があります。
コントロールできないことは解決しようがないので、ただ不安を感じるだけなのです。
だから意識をコントロールできることに向けて、できないことは意識外にするのです。
拒絶は1つの意見に過ぎない
時代や文化の違い、相手の心理的要因にも影響されるので、この拒絶は普遍的なものではないということを肝に銘じるということです。
これはショックを受けたときにそれを緩和させるための大事な考え方だと思います。拒絶された時にはつい私の対応が悪かったのかもしれない・・と反省することがあるのですが、そうではなく、ただ相手の個人的な問題で拒絶をしている可能性があるということです。
ぴったりのタイミングで今日職場の同僚に拒絶を受けました。非常に失礼なもの言いで侮辱をされた気分でした。
腹が立ったので、早速この考えを取り入れようと思います。
周りの皆さんがそう思っているのではなく、この人はそう思っただけなのだ…と。だから知るか・・(←これは余計か?)
まとめ
拒絶に対する耐性を高めるためには、結局のところ行動して試行錯誤をして意識を変化させてみないと、この本に書いてあることを自分のものにしていくことはできないと思います。
結論としては要望を伝える、断ることへの最初の一歩を踏み出すことが大事なのです。
私の場合は、ビビってしまい要望を伝える手前で傷付くのが怖くて人との関わりを避けてしまっている面があるので、要望を相手に伝える。そして断ることから始めないと話になりません。
最初は断われたときに深く傷付く著者でしたが、チャレンジを繰り返すことで逞しくなっていく姿が非常に興味深いのです。私も逞しくなっていきたい・・。
学ぶことが多い本でした。
断ることについて。
週末。久々にツレと二日間過ごすことになりました。
彼女は難病患者であり、四肢が不自由です。なにかを行うときには私が手伝う必要があるのです。
「両足のストレッチをして〜」とか「足の裏揉んで〜」などは良いのですが、「ヘアバンドをとって〜」「除光液でマニキュア拭いて〜」などの細かい要求になってくると、次第にイライラしてくるのです。
2人で過ごしていると、圧倒的に私がツレに何かを施すという時間が増えて、自分のやりたいことがなかなかできなくなってくるので、最終的にはキレかけてしまうのです。
「もういい!」
「しんどい!」
「もうやだ!」
この言葉を何度言ったことでしょうか・・・。
怒りまじりに拒絶をする前にスマートに断わらなければなりません。我慢しているからキレるのです。一緒にいる時に我慢していては長続きはしません。我慢しないで一緒に過ごす方法は現在模索中です。
また断るにしても伝え方は重要で、断ったときに罪悪感を感じる必要もないのです。
2人の関係を良くするために断るわけですから、必要な行動だと思います。
ツレが反論してきた…。
そしてこれはツレの成長を感じた出来事です。

毅然と言ってきました。
これまで彼女は黙り込んで我慢するところがあったのですが、今回このように反論されたことで、彼女の気持ちを理解するためのコミュニケーションが始まりました。
私も仲良く楽しくやっていきたいので、イライラしないためにはどうすれば良いかを考えるようになったのです(我に返った感じ…)
お互いを理解しあうためには、感情的になるまえに言葉にしていくという作業がとても重要だと思います。
というわけで未熟な私ですが、より良い解を導き出すために試行錯誤しながら、2人で仲良く楽しくやっていこうと思います。
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言葉ではなく行動でお断りする。
目次1 頻繁にノーと言う1.1 言えないなら行動で表現する1.2 行動で意思を示す1.3 なぜ人に対して「ノー」が言えないのか?1.4 「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本を心の師匠とする 頻繁にノ ...
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(↓断るという課題で現在停滞中)